2013年04月19日
百姓と感染症
今日から夢ハウスに生ニンニクを出っしょるよ。え?早い?そうなんよ。近年中国からの種に普通の品種より早生なんが混じっとってな、おかげで普通の上海早生より20日ほど早く出せるようになった。今頃の生ニンニクは瑞々しくて、風味も強くて特に薬味には最高やと思うな。この品種は食べてみたけど、上海早生より辛味が強い印象。なおさら薬味にええんとちがうかな。
ニンニクってなんとなく病気や虫に強いイメージない?臭いきん、いわゆるストチューとかの自然農薬(その是非はおいとく)に混ぜる人もおるな。ところが栽培中は春腐病という細菌病にわりと弱いんや。虫はアブラムシやネギアザミウマがつくことがあるけど問題になるほどではない。
春腐病の菌は冬の雨や強風で葉が傷んだりしたところからニンニクの植物体内に侵入して、ちょっとぬくくなるとどんどん増殖をはじめる。そして隣の株、そのまた隣の株、と畑じゅうに広がっていくわけやが。一昨年、うちはがいにやられてちょうしょんぼりした。そこでがいに勉強したりいろんな人に教えを乞うて、昨年は不作年にもかかわらずわりとできのええのがようけ取れた。
ニンニク農家は、冬にお天気が荒れそうな予報があると、その前に抗生物質剤や銅剤の細菌を防ぐための農薬を散布して細菌の侵入に備える。それだけでなしに、亜リン酸、カルシウム、ケイ酸などを葉面散布してやって、細菌の増えやすい状況を緩和したり、植物体を細菌に対して強くしたりする。とともに、残念ながら病気に侵されてしまった株を圃場から出したり。あと、大事なポイントとしてはぬくうなったときに一気に窒素が効かないようにする肥培管理。菌が繁殖する好適な気温のときに窒素が多いと細菌大勝利やきんな。これを失敗から大きく学んだ。これは冬の気候にも関わるきんなかなか簡単ではない。毎年毎年が勝負やが。
去年今年みたいな冬がいに寒くて、その後ぬくんなったり寒くなったり風がびゅんびゅん吹いたりっていう気候は大変やが。うん、わりと苦労した。成果は…とりあえず生出荷用はごらんの通り。一ヶ月後の乾燥出荷用は…逃げ切れるといいな。今日、最後のつもりの防除をした。
ところでやけど、農家であるうちの人間はあんまり風邪をひかん。なんでやろか。野菜はそりゃ家に売るほどあるきんようけ食う。マクドやセルフうどんもよく食うけどな。まああれですわ、人がようけおるところにあんまり行かんというのが一番の理由とちがうかな。わしが最後に大きな風邪を引いたんはいつかというと何年か前の2月に高松競輪で大きなレースがあったときやな。二日目に行ったんやけど、あのときは大勢お客が入っとったなー。駐車場が足りんようになっとったもんなあ。群集の中できっちり風邪もろて決勝戦に行けんようになってしもうた。最近は競輪場のお客も減って、おかげで風邪をもらうこともありません(それもどうかとおもうけどのう…)。
タグ :にんにく
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Posted by kazuzo at 12:38│Comments(2)
│雑記
この記事へのコメント
お疲れ様です。春腐対策勉強になります。
うちはGWに家族総出で収穫予定です!
乾燥場にするビニールハウスを自宅敷地内に設置中です^^
収穫前後雨にならないように毎日祈っています
(´・_・`;)
うちはGWに家族総出で収穫予定です!
乾燥場にするビニールハウスを自宅敷地内に設置中です^^
収穫前後雨にならないように毎日祈っています
(´・_・`;)
Posted by 土居島農園 at 2013年04月27日 22:19
春に窒素が全然無くても球がふくれないけど、ありすぎると病気とかいわゆるスポンジ球になっちゃったりして、塩梅が難しいですね~。
うちのビニールハウスはオヤジのお花栽培でトルコギキョウにジャブジャブ水やってて乾燥には向かなさそう。どうしよかな。
うちのビニールハウスはオヤジのお花栽培でトルコギキョウにジャブジャブ水やってて乾燥には向かなさそう。どうしよかな。
Posted by kazuzo at 2013年04月28日 16:16