2014年01月19日
リスコミの学校というタイトルのつもりでした。
この前の記事で、子がいきなり小児科にかからないかんようになってっていうんで心配させてしもてごめん。もう大丈夫やきん。母乳とミルクガブガブ飲んでうんこブリブリしてしっこジャージャーしてぅおぎゅおああああって泣っきょる。
ほんでもちょっと難産やったんな。両親ともに頭がでかいきんかしらん、子も頭がでかくてなかなか出てこんであずって母子ともにエラい目してちょっと最初のほう保育器に入ったんな。でも前の記事のまんのう町の子ども医療費無料のおかげで保育器のお部屋代だけで済んだがー。一泊500円とか。カプセルホテルみたいなもんやな。
そんなこんなでホッとしとる中、こんな記事読んだ。
死は悪いことではない!?「自然出産」に違和感 : 宋美玄のママライフ実況中継 : yomiDr./ヨミドクター(読売新聞)
ここで採り上げられてる吉村医院のことは以前から知ってて、数年前に近所のとある名のあるお寺さんで『玄牝』の上映会があると知って、なんじゃそりゃお寺さんが命を粗末にするような映画上映するんかー!ゆるふわに媚売るにも程があるわと腹立てたこともあったんやけど、難産を体験したあとにこの病院の話を改めて読むとより一層腹立つなあ!ほんま。嫁さんと一緒に、この手の勘違い病院でお産しとったら命がなかったかもしらんなあとプンスカした。
こういう病院がウケる背景にはやっぱり医療不信みたいなんがあって、誰しも大きな病院で2時間待って5分で診察終了とかそういう経験があると思うんやけど、そんなちょっとした隙に入り込んでくるんよね。わしやって病院でえーっと思った体験はあるよそら。ただ、そこで不信の対象を「医療」みたいなでっかい言葉にしてしまうと罠が待っとる。あとありがちなのが「科学」とか「政治」とかざっくりとした不信。問題は切り分けて食べよう。わしを筆頭にみんなそんなに咀嚼能力高くない。高名な思想家の人が新聞のコラムでざっくりとしたことよく書くけど、ほんとうにそれで問題が解決されるかひとつひとつ考えてみるといいよ。
で、待ってる罠がここではスーパー自己責任論。しかも胎児にまで自己責任。原則民法上の権利能力すらない胎児に突きつけられる「お前が全て悪い」。すごいな、自然なお産。確かに。自然って過酷やもんね。間違ってないわー。妊婦さんがそこまで了解した上で選ぶんならそれは個人の自由だと…思う…けど…うーん。
もひとつこの手の自己責任論をご紹介。こっちはもっとすごいよ。
ざっくりとした話来ましたよー。並のしそーかならここで終わるところやけど…。
テーレッテー。北斗の拳のアレが脳内で再生余裕でした。伊藤計劃『ハーモニー』で描かれる医療ディストピアが100倍マシに見えるディストピアの宝石箱や~。もはやネタレベルやきんいちいち突っ込まんけど、信奉者向けに書かれた文章やとね、こういうことが書けてしまうんやなあ。すでに「EM生活」しよる意識の高い人たちはそのさきがけなわけやきん、悪い気がせんのやろうな。そろそろおかしいなと気づいて欲しいところやけど…。
信奉者向けやきん笑って済ませたらええのかというとそうではなくて、最後のほうに「有用微生物利活用議員連盟」っていうのがあるなあ。内輪だけじゃなくて国会議員の人たちもこういうことを本気で考えていらっしゃるのやろうか。困ったなあ。ちなみに香川1区選出の平井たくや衆議院議員が幹事長だそうやが。そういえば2区選出の玉木雄一郎衆議院議員もEM農法の農園をプッシュしとるが…。うちの3区の人は大丈夫やろうか…。
こういうEMみたいななんとなくよさげなことは善意をエサに増殖するというのは前にも書いた。政治も動員のツールとして善意となんとなくよさげなことを求めるんな。もちろん他にもお金とかナショナリズムとかいろいろあるけど。そこで利害が一致してしまう。勘弁して欲しいが…。今年香川県ではいろいろ選挙があるけれども、候補者にちゃんとこういうことは問いかけよう。隣の市の市長さんが信奉しとる給食のアレとかもな。これも母ちゃん自己責任論やなあ。
自然なお産がしたい妊婦さんやEMのお団子放り投げてる人たちってわが子や環境によかれと思ってる優しい人たちやと思うんな。やからこそ、こんな過酷な自己責任論に組してええんなと言いたいんよ。それでみんな本当に幸せになれるのかなあ。自給自足系の人とかもやけど、そういう優しい人たちの中には新自由主義けしからんっていう人多いよね。でも自然なお産とかEMは経済じゃなくて生命を、新自由主義よりもっと自由な、そして過酷な、すなわち自然状態にさらそうとしよるんな。それははっきり言うて優しくないよ。
『ハーモニー』の世界でも「全てお前が悪い」でもない、ええ塩梅の社会を、わしはわしと家族がそういう社会に暮らしたいというエゴのために求めるよ。…って、本来書こうと思ってたことひとつも書けてないでないかー。それは次回に。
ほんでもちょっと難産やったんな。両親ともに頭がでかいきんかしらん、子も頭がでかくてなかなか出てこんであずって母子ともにエラい目してちょっと最初のほう保育器に入ったんな。でも前の記事のまんのう町の子ども医療費無料のおかげで保育器のお部屋代だけで済んだがー。一泊500円とか。カプセルホテルみたいなもんやな。
そんなこんなでホッとしとる中、こんな記事読んだ。
死は悪いことではない!?「自然出産」に違和感 : 宋美玄のママライフ実況中継 : yomiDr./ヨミドクター(読売新聞)
ここで採り上げられてる吉村医院のことは以前から知ってて、数年前に近所のとある名のあるお寺さんで『玄牝』の上映会があると知って、なんじゃそりゃお寺さんが命を粗末にするような映画上映するんかー!ゆるふわに媚売るにも程があるわと腹立てたこともあったんやけど、難産を体験したあとにこの病院の話を改めて読むとより一層腹立つなあ!ほんま。嫁さんと一緒に、この手の勘違い病院でお産しとったら命がなかったかもしらんなあとプンスカした。
こういう病院がウケる背景にはやっぱり医療不信みたいなんがあって、誰しも大きな病院で2時間待って5分で診察終了とかそういう経験があると思うんやけど、そんなちょっとした隙に入り込んでくるんよね。わしやって病院でえーっと思った体験はあるよそら。ただ、そこで不信の対象を「医療」みたいなでっかい言葉にしてしまうと罠が待っとる。あとありがちなのが「科学」とか「政治」とかざっくりとした不信。問題は切り分けて食べよう。わしを筆頭にみんなそんなに咀嚼能力高くない。高名な思想家の人が新聞のコラムでざっくりとしたことよく書くけど、ほんとうにそれで問題が解決されるかひとつひとつ考えてみるといいよ。
で、待ってる罠がここではスーパー自己責任論。しかも胎児にまで自己責任。原則民法上の権利能力すらない胎児に突きつけられる「お前が全て悪い」。すごいな、自然なお産。確かに。自然って過酷やもんね。間違ってないわー。妊婦さんがそこまで了解した上で選ぶんならそれは個人の自由だと…思う…けど…うーん。
もひとつこの手の自己責任論をご紹介。こっちはもっとすごいよ。
高齢化社会を含め、現在派生しているもろもろの問題は、すべて構造的なものであり、官を民並みに自由化し、自己責任原則と社会貢献認識で処理しない限り本質的な解決は不可能です。
ざっくりとした話来ましたよー。並のしそーかならここで終わるところやけど…。
例えば、病気の大半は生活習慣病であり、その責任は個人の責任である。それならば生活習慣病に対する医療費は100%自己負担とする。病気を治すことを掲げている医療関係各位は、病気を治せなかったならば、お金を取ってはならない。高齢者に対する介護などに大幅な制限を加え、自己でリハビリを行うように義務づける。
この3点はEM生活を徹すれば、すべて解決するレベルのものであり、EM生活をすることが国民の義務ということになれば、有用微生物利活用議員連盟は日本をして未来型国家にする大きな役割を果たすことも可能となります。
テーレッテー。北斗の拳のアレが脳内で再生余裕でした。伊藤計劃『ハーモニー』で描かれる医療ディストピアが100倍マシに見えるディストピアの宝石箱や~。もはやネタレベルやきんいちいち突っ込まんけど、信奉者向けに書かれた文章やとね、こういうことが書けてしまうんやなあ。すでに「EM生活」しよる意識の高い人たちはそのさきがけなわけやきん、悪い気がせんのやろうな。そろそろおかしいなと気づいて欲しいところやけど…。
信奉者向けやきん笑って済ませたらええのかというとそうではなくて、最後のほうに「有用微生物利活用議員連盟」っていうのがあるなあ。内輪だけじゃなくて国会議員の人たちもこういうことを本気で考えていらっしゃるのやろうか。困ったなあ。ちなみに香川1区選出の平井たくや衆議院議員が幹事長だそうやが。そういえば2区選出の玉木雄一郎衆議院議員もEM農法の農園をプッシュしとるが…。うちの3区の人は大丈夫やろうか…。
こういうEMみたいななんとなくよさげなことは善意をエサに増殖するというのは前にも書いた。政治も動員のツールとして善意となんとなくよさげなことを求めるんな。もちろん他にもお金とかナショナリズムとかいろいろあるけど。そこで利害が一致してしまう。勘弁して欲しいが…。今年香川県ではいろいろ選挙があるけれども、候補者にちゃんとこういうことは問いかけよう。隣の市の市長さんが信奉しとる給食のアレとかもな。これも母ちゃん自己責任論やなあ。
自然なお産がしたい妊婦さんやEMのお団子放り投げてる人たちってわが子や環境によかれと思ってる優しい人たちやと思うんな。やからこそ、こんな過酷な自己責任論に組してええんなと言いたいんよ。それでみんな本当に幸せになれるのかなあ。自給自足系の人とかもやけど、そういう優しい人たちの中には新自由主義けしからんっていう人多いよね。でも自然なお産とかEMは経済じゃなくて生命を、新自由主義よりもっと自由な、そして過酷な、すなわち自然状態にさらそうとしよるんな。それははっきり言うて優しくないよ。
『ハーモニー』の世界でも「全てお前が悪い」でもない、ええ塩梅の社会を、わしはわしと家族がそういう社会に暮らしたいというエゴのために求めるよ。…って、本来書こうと思ってたことひとつも書けてないでないかー。それは次回に。
Posted by kazuzo at 21:33│Comments(0)
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