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Posted by あしたさぬき.JP at

2013年09月29日

お粥もしくはもんじゃ焼き。一生勉強。

 ブロッコリーの植え付けもいよいよ終盤戦。あと10aを残すだけになったが。とはいえ9月の初旬の長雨で予定が狂って押せ押せでやったきん、雨降る前に畝立てといてとりあえず植えとけーって植えたとこなんか草でごじゃハゲ。定植一段落したきんようやく今日からフォローをはじめたとこなんや。

 10aを残すだけと言うても植える畑は当初の予定と違ってしもうた。長雨にあった際、今年借りた大きな畑が、水が全然引かんであずったんやが。広い畑やきん、排水は確かに悪い。それにしてもなかなか引かん。おかしいなと思って長靴履いて畑に入ってみるとズボズボズボズボーって足が入って、30cmくらいんとこでコッツーンって止まった。どこを歩いても鉄板の上にじゅるじゅるの土とかソルゴーの滓とかが乗ってるような状態。お粥という例えを教えてもらったけど、もんじゃ焼きでもいいかもなあ。しかしそんな呑気なことをいうとる場合ではない。とりあえずレンコンならともかくここにブロッコリーは植わらんということで植える予定のなかった水稲跡の畑を代替地として急遽準備して定植。もんじゃ畑は最近の日照りでだいぶ乾いたきん、ついさっき、排水のよさげな10aだけなんとか作付けできるまでにこぎつけた。そんなこんなで9月を終わろうとしておるのです。


土と施肥の新知識
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posted with amazlet at 13.09.29
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 今年の春に読んだ土壌肥料の本にこんな一節があった。

土壌診断は生産者自身が(中略)穴を掘ることからはじまる。作物の根の気持ちになって穴を掘ることが大切で、作土の部分は掘りやすいが、トラクターの走行による圧密で下層が緻密になっていることが多い。そのような畑やハウスでは作物が根を伸ばすのに苦労する。すなわち、生産者自身が額に汗して穴を掘ること自体が土壌診断であり、作土の化学分析は土壌診断の単なる一部に過ぎない。


 後藤逸男先生によるこのアツい文章読んでちょっと感動したんやけど、なんでわし、ちょうどこの本読んだ頃に借りた畑でちゃんと穴掘りせなんだんやろ。スコップで10cmほど掘って簡易な化学分析をしただけやが。情けないなあ。とほほ。オラ、アツくないよね!こんなことでは土壌医検定2級「土づくりマスター」を返上せないかん。

 こんなわしにお勧めする資格があるのかどうか分からんのやけど、第二回の土壌医検定の受験申し込みが始まっているよ(参照)

 第一回目の試験後の新聞記事によると受験者にお百姓はあんまりおらんで農業関連企業やJA、普及員さんが多かったそうなんや。わしが受験した神戸会場でも確かにそんな感じやった。でもお百姓も積極的に受けてみたらええんと違うかなあ。百姓もプロやきんな。業務検定くらいあってもええんとちがうやろか。もっともわしみたいに実際の畑で痛い目にあってみんと分からんボンクラもおるわけやけど。試験があると思えば教科書も真剣に読むし、勉強になるよ。今年は岡山会場があるきん香川のみんなも受けやすいな。

 ほんでその前に、さしあたってのお勉強会の話。正式な告知が遅くなってしもうたんやけど、10月7日(月)10時からこの前と一緒のまんのう町図書館多目的室で「いもむし相談会」と題してお勉強会をします。今年はハスモンヨトウとかハイマダラノメイガの当たり年っぽいしな。クリックして拡大↓



 このイモムシなんていうんな?というのもたのしいな。よかったら虫かごに入れてもってきてつか(多目的室内のみということでOKもろた)。


 今、図書館ではこんなのもやってるよ。↓秋の夜長は本読んで、そんでお昼は気持ちいい空気の中、畑をしようで。

 
 
  

Posted by kazuzo at 19:46Comments(0)野菜畑のべんきょう会

2013年09月20日

取り急ぎ、いちじくの不作。あとイモムシ。

 長いこと麻雀やってないのに(したい!この前ドラマ化された「いねむり先生」観ててなおしとうなった。昼間競輪夜旅館麻雀最高)暦の上ではセプテンバーはテンパッてばっかりやが。なんとて稲刈りにブロッコリーの植え付け及び管理、ニンニクの圃場準備、その他もろもろの秋冬野菜、花の準備、えーとあとなんかあったんやけどなんやっけ?あ、そうそうイチジクの収穫な。

 忘れとったんは、今年のイチジクの収穫が暇やきん。収穫が暇!!暇!!ようするに、いちじくがない。どうもうちだけでなしに、ない。困ったなあ。夢ハウスのお客さんにもがっかりさせてしもうとる。こらえてつかな。

 これは夏の暑さ~残暑の厳しいここ数年の傾向ではあるんやけど、今年は特にひどい。樹にはなっとるんやけど、熟れない。まあ今年は特に暑かったよな。そんで例によって旱魃。暑いのは悪いばかりではなくて熟れ始めは今年例年より数日早かった。ところがすぐストップがかかってしもうたんや。なんでやろか。5月の旱魃も原因かもしらんなあ。あれはニンニクや麦にはよかったけどな。

 4月になって芽吹いて、じょんじょに枝が伸びて葉がついて、葉1枚につき1つの実が生る。いちじくって一日で熟すきん一熟…いちじゅく…いちじく…ばんざーい!なんやけど、それまでの期間の養水分の安定がこれまで以上に課題なんとちがうやろか。暑いんはしゃあないきんな。だいたいこの辺の水はけのよい水田転作畑で作られるいちじくは、旱魃のときには水口からじゃぶじゃぶと田んぼのように水を入れるんやけど、ものすご暑いと急激な水分の変動が起きる。同時に水に溶けた肥料分の吸われ方も大きく変動する。このあたりをもうちょっと安定させるのが課題になるかなあ。来年からちょっと考えてみる。

 課題といえば香大でなしに、今うちのブログに検索でおこしになる人で一番多いのは「芋虫」「いもむし」なんや。みんな困っとるんやな。今年はいもむし多いやろ。特にハスモンヨトウにハイマダラノメイガにネキリムシ。なんとて夏暑くて雨が降らんかったきんな。いもむしなんてこんまいうちにスコールにでもあえば割と溺れ死んだり、地面に叩き落とされて路頭に迷ってるうちに(いもむしにとって)悪い虫に食われて死んでしまう。人間にとっては通り雨でも1/100スケールのいきものにとっては水害なんや。それが夏にないと、秋の美味しい野菜に襲来するというわけやな。ほんと、ちょっとは雨降って欲しいよな。あ、夏な。9月の大雨は困る。

 そこで、前にもちょっとゆうたけど、今度また図書館で勉強会をしようと思ってて、テーマは「いもむし相談会」にしようと思っとる。秋冬のブロッコリーにつく害虫ってほぼいもむしだけなんな(春に採れるやつはアブラムシも注意せないかん)。ゆうてもいろんないもむしがつく。ネキリムシ、ハイマダラノメイガ、コナガ、アオムシ、ハスモンヨトウ、ヨトウムシ、シロイチモジヨトウ、オオタバコガ、タマナギンウワバ、カブラハバチ(こいつはいもむしやけどハチの幼虫)…。なんでも食うよのヨトウ類やタバコガ類の他にアブラナ科だけ食うよっていうのが加わって大所帯なんや。そんな連中と対峙するブロッコリー農家がどうやってこらしあげたりやりすごしたりしよるか。個性豊かないもむしのみなさんと個性豊かな農薬のみなさん。「とりあえずオルトランまいとけ」「男は黙ってランネート」でええのんか。農薬情強になるには。農薬以外の方法。ブロッコリー特有の事情とその他の野菜の事情。

 今度はなるべく困ってることをみんなで相談する感じにしたいと思うんや。10月7日の午前を予定しとるけど、チラシはちょっとまってつか。東北が芋煮会で盛り上がるならこっちは芋虫会やが!!いうても、芋虫焼いて食べると外はサクサク中はトロ~リで美味しいですとかはまた今度にするきん、心配せんでつかな~。
   

Posted by kazuzo at 20:47Comments(0)いちじく

2013年09月07日

内職の秋。

 一ヶ月もブログ書くのが空いてしもうた。今年の夏暑かったよなあ。それでバテたのもあるし、この間いろんなところ特に公的なところとか準公的なところでブログ見とるブログ見とると言われて下手なこと書けんなあと思たのもあるんかもしらん。別にたいそな事書かんでええと思うんやけどな。書かれへんし。

 ちょっとたいそな事書こうと思ってたネタはあって、まあがいに暑かったし用水路に水もこんで、先月の下旬なんかコシヒカリもヒノヒカリもどうなるんかなって感じやったんな。高温障害が例年にも増してひどいんと違うかと。そんで丸亀平野の稲作りをその外部経済をちゃんと計量しつつ再考みたいなこととか水の豊富な綾川流域のおいでまい軍団がんがれとか。ところがどいや、雨ががいに降ってヒノヒカリの田んぼには水がまんまんと。おかげでうちのコシヒカリは刈るのが遅れ気味になっりょるけどな。ヒノヒカリは高温障害よりいもち病を心配せないかんようになった。みんな気いつけてな。

 そんでやが、雨ががいに降ったら、野菜の植え付けが困るがな。まだ全体の1/8しか植わってないのに明日も雨とかいいよる。参ったなあ。お天気は最近極端やな。畑いろたら今度乾いたときに困るような状態あるいは、すぐに雨に降られたら困るきん、いろえん。こんなことやったら、芋虫の会をこの時期にセッティングすればよかったのかなあ。まあええか、東北の芋煮会に合わせて10月にやるか。そんで明日のまんのうの新しい体育館でやるNHKのど自慢もこの時期忙しいはずやきんって、予選のハガキも出さんかったんやけど(一昨年の丸亀大会は出して、抽選もれ)、こんなことやったらハガキ出すんやったなあ。野良着で「ごはんはおかず」歌ったらウケるかなあとか考えとったんやけど。まあええか。

 そんなわけでなにしよるかというと、ひたすら出荷作業以外は作業場で来月植えるニンニクの種割り。こういうときにでもやっとかんと、いつも10月に入ってから焦ってやるはめになる。

こんな感じで中国からやってくるのを


手で割って


 大中小扁平に選別する。大きいほうが初期生育がよろしくその後もスタートダッシュに任せて大きく育つので選別してその後の肥培管理をしやすくするんやが。あと、小さい種は温度のようけ上がるマルチでテコ入れしてやって、そんで、乾燥で目減りしない生出荷用にしたり。扁平は葉ニンニク用。全部で150kgある。

 天気を気にしながらの内職生活。早く畑を耕したいんやけれども焦っては事を仕損じる。とはいえ、今朝の雨が無ければ、明日降らなければとブツブツ考えながらやきん、あんまり悩まないようにややこしくてうるさい音楽でも聴きながらやるのが吉。明日はどっちや。作業場か畑か。畑がいいな。  

Posted by kazuzo at 19:20Comments(7)野菜