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Posted by あしたさぬき.JP at

2014年04月11日

これはいいカメムシだらけ。

 伊丹の昆虫館で「カメムシだらけにしたろか~!」っていうおもっしょい展示が話題になっとったん知っとる?オクラや稲やスイートコーンやっりょったら毎年カメムシだらけというかカメムシまみれというかそんなんやけど、どうも今年も果樹につくカメムシが越冬数が多いみたいやから注意せよとのお達しが早くも西日本各県で出とる。去年大発生したきんな。そら越冬数も多いわな。野菜やコメにつくミナミアオカメムシも去年同様に多かったきん、注意せないかん。

 で、カメムシを迎え撃つ対策として、「食われたら(正確には吸われたらなんやけど)食い返せ」というのを提案しとるんやけど、いまいち発展がない。というかわし決定的に料理が苦手で、周りの料理ができる人は虫なんか食べるかーっていう反応で、食器も皿も別にされ、どうしたもんやら…。そこでヒントを求めに伊丹市昆虫館にこの前行ってきたんやが。

 
 カメムシの魔女の結界へ。



 
 いやこれが素晴らしい展示で、カメムシのいろんな側面をほんま四方八方から工夫をこらして紹介しとんな。詳しくは「カメムシだらけ」とかでググッたらいっぱい記事が出てくるきん、わしは農業に関係するところだけ紹介してみようと思う。




 
 野菜やコメを吸うミナミアオと、果物を吸うチャバネアオ。どっちもはがい。敵を知るために飼ってみるのも手やな。




 
 こっちは農業害虫を食って(汁を吸ってシバいて)くれるカメムシ。いろんな意味で仲間。ここには載ってないけど、カメムシの仲間であるサシガメも肉食でイモムシとかちゅーちゅーしてくれる。がいにはがくて農薬も効きにくいアザミウマを食ってくれるタイリクヒメハナカメムシなどは天敵昆虫として売られとる(参照)。


 そんでメインディッシュこちら。




 わしなんか勘違いしとったわー!カメムシってやっぱりあの臭いが特徴やきん、あの臭いを素材の良さとして売らないかんもんと思っとったけど、海外のカメムシ食い文化でも香りのええ葉っぱとかと一緒にしてごまかしてるやん!わしなんか上にも書いたけど料理できんきん、焼き塩梅を少しずつ変えながら、カレーにのせてみたりラーメンにのせてみたりと艱難辛苦の日々を…ううう。これからはなんぞ香りのええもんでごまかそう。


 というわけで香りのええもんの苗、夢ハウスで今年も販売中やが。



 コリアンダーはカメムシのような臭いがすることでも有名やけど、この臭いがええんやーっていう人には是非、この臭いとともにタンパク質を摂取できるとってもお得なミナミアオカメムシもお勧めする次第やが。



 作業場にポスター貼った。ざっくりとした同定にも便利。

  


Posted by kazuzo at 19:50Comments(0)草や虫や小動物

2014年04月09日

ド田舎の地方自治体で議員や首長の候補さんに聞きたい9つの質問

 今日はええ天気やったなー。というわけでもないけれども、2月の21日に植えて不織布をかけっぱなしにしとったブロッコリーの不織布をべろんと脱がしてみた。農業用語では被覆資材をのけることを「除去」っていうんやけど味気ないよなあ。なんかええ言葉ないかなあ。「ご開帳や~(鳴子章吉風)」とか。そういえば最近は布団資材っていうのもあるんや(参照)。ええ響きやな。布団。おふとん。「お布団の中で育てた野菜です」って言えば10時まで寝ててもかまんような気がするな。え、そんなことない?




 50日ぶりの再会。おおきゅうなったなあボクよ~。そんでも虫こそおらんものの、雨風が多かったきん、小さいうちから菌核病や根朽病で枯れとるのもちらほら。次回この作をやる際は考慮に入れとかないかん。

 そして今から確実にやってくる気温上昇湿度上昇、アブラムシやアオムシの来襲に備えるための防除。花蕾ができてからでは防除できんっていうのは何度か書いたけど、気温次第でいつ花蕾がでけてもおかしくないきんな。その前にでけることはやっとく。中はとろ~りのタンパク質添加ブロッコリーでもかまんって流通の人や食べる人が言うてくれたら考えるけどな~。

 
 そんな作業をしよったら、まんのう町は今選挙戦の真っ最中なもんで選挙カーのスピーカーがにぎやかやが。うちの畑は広い道に面してないところばかりやきん、選挙カーが横を通ることはないんやけど、その分四方八方から聞こえてきてDubっぽくなることがあっておもろい。Dubっぽくなる要因は音響面だけでなしに、どの車も名前の連呼とお決まりのフレーズしか出てこんという音韻的な理由もあるなあ。それは公選法141条の3で定められたとおりなのでしゃあないといえばしゃあない。あほらしいなあとも思うけど、なんで連呼だけかまんことになっとるんか立法趣旨を考えてみるのも無駄ではないな。えーと、演説したり政策訴えたりすると車を運転中の有権者が聞き入ってしまって交通に支障をきたすきん?うーん、ちょっと弱いような気がするな。今度大きな図書館行ったら公選法のコンメンタールを引いてみよう。
 

 ところでなんやけど、香川では知事選をはじめ今年地方選挙わりといっぱいあって、そんで来年は統一地方選挙もあるなあ。最近は議員さんや首長の人もSNSで発言することが多くなって、それはええんやけど、ときどきえーちょっと待ってつかよという発言もあるんな。そこでそういう例を参考に、わしやったら田舎の議員や首長になりたい人にこういうことを聞いてみたいなーという項目をまとめてみたよ。都会は知らん。田舎な。べたに論点になるところ以外で。畑やっとるときに思いついたんやけどな。


1.日本国憲法が国民に保障する基本的人権をいくつ言えますか。

2.立憲主義ってなんですか。

3.戦後の犯罪統計を読んでおおまかにでもそのトレンドを把握していますか。

4.学校給食についてなにかお考えがありますか。

5.実質的には単なる安い労働力として田舎の一次、二次産業を支えている外国人研修生についてどうお考えですか。

6.この市町村の一次産業の主力商品とその優位点をご存知ですか。

7.この市町村でこの何十年かで消えた激減したまたは増えた生き物について、そのおおむね確からしい原因を言えますか。

8.「図書館の自由に関する宣言」をご存知ですか。

9.えーとあの、EM菌ってありますやろ。あれのできることとできないことをご存知ですか。




 最後のはオチでもなんでもなくほんまに勘弁してほしいんやが。そこらじゅうになんとなくよかれと思って池や川にゴミ放り込む議員さんとかおるきんなー。10にできなかったのはお夕飯が食べたかったきんです。思いついたらまたあとで10にするかもしらん。とりあえずこれでプリントアウトしていつでも聞けるようにしとこかな。  


Posted by kazuzo at 20:00Comments(5)雑記

2014年04月06日

草不可避wwwwwwwwwww

 なんかおもっしょいことがあったとき、Twitterとかで↑のように書く人がいつの頃からか増えて、百姓たるわしはそのたびにドキッとするんや。そうやなあ。草はほんまに避けられんよなあと。大草原wwwwwwwwwwなら関係ないきん笑って見ておれる。

 人間は田畑においては今のところ草に対して完全勝利などでけておらん。手で除草しても、除草剤撒いても、マルチ張っても、完全には防げん。そんなわけやきん、うまいこと付き合うしかないよね。最近心配なのは太陽光発電のパネルをようけ並べとるところやなあ。舗装せずにクラッシャーランや花崗土を敷き詰めたり、あるいは防草シートしいてるところが多いんやけど、舐めとったら草はこあいで~。防草シートなんて数年で突き破ってくるしなあ。

 春になって果樹園の草ががいに大きくなってきたよ。草刈りまんどくさい。腰痛いし。除草剤ふって歩くのもまんどくさい。でも春先には地温上げてやらないかんで、そのためには草を買って陽光を地面に届けないかん。






 一昨年いちじく(蓬莱柿とビオレソリエス)を植えた畑はわしが種を播いたナギナタガヤと、カラスノエンドウやスズメノエンドウ、クローバーなんかのマメ科雑草がこんな感じで混じっとる。去年はナギナタガヤんとこはナギナタガヤだけやったな。さてこれをイネ科とマメ科の理想的な混植状態と見ると痛い目に逢うんやなあ。野菜の前作緑肥として種ができる前に鋤き込むんなら、イネ科×マメ科はええカップリングかもしらん。けど人間の都合のいいタイミングで耕耘するわけではない果樹園ではなあ。たぶんこのままやと、今年はナギナタガヤちゃんと大きくなってべったり倒れて役目を果たすけど、来年はマメ連中、特にカラスノエンドウにやられる。そんで、再来年はマメ連中は連作障害で一旦おらんようになって、今度はマメ連中が肥やした土に吸肥力の強いイネ科雑草ががいに生えてくる。ナギナタガヤはカラスノエンドウにやられてもうおらん。となる。なんでそんなことが分かるかといえばいっぺんやられとるきん。

 そんで、こんなんなったらどうしようかなというわけやけど、カラスノエンドウだけ抜いていくのもまんどくさいきん、窒素肥料をふってやってナギナタガヤに加勢してみようかなとか。マメの連中は根に共生しとる根粒菌から窒素を調達するけど、イネ科はそのおこぼれを多少もらえても、肥料がいるきんな。そんで、肥料があればあるほど吸ってわさわさ分けつして、びよーんって伸びて、穂をたくさんつけて子孫を残すのがイネ科の連中やが。伊達に人間様の主食の地位を占めてないっちゅうっこっちゃなあ。マメ科もダイズがおるけどな。


 

 イネ科マメ科だけでなしに、ギシギシも生えとる。これもがいな草やな。たまたま葉裏を見たら卵塊ががいにようけあって、これはなんぞと思って調べたら、コガタルリハムシっていうタデ科を食う虫の卵げな。周りにソバの畑なんかあったら迷うところやけど、ほっとく。精出してギシギシ食ってつかよ。




 これはカラスノエンドウとかスズメノエンドウとかとよう似とるけどわしが種播いたヘアリーベッチ。野菜畑の空いてるところに播いてるよ。今年は「藤えもん」っていう耐寒性、耐湿性の高いっていう触れ込みのを試してみたんやけど、冬の被覆力は某社のポピュラーなやつよりよかったな(対照区を設けてみた)。あと、藤子F不二雄好きにはたまらん名前やな。ヘアリーベッチは窒素を土壌に供給しながら他の草を抑える便利なやつなんやけど、ナギナタガヤと違ってべったり倒れたあとマメゆえに植物体のC/N比が低いきんすぐ暑い夏に腐熟して、その後イネ科とかの吸肥力のあるのががいに生えてくるきん、どっちかといえば野菜畑で花が咲く頃に鋤き込んでしまうほうがええかなあ。でもこの花はミツバチの好物やきん、置いておきたくなるんやけど。きれいやしな。

 ちなみにベッチもそうやけど、カラスノエンドウもスズメノエンドウも、エンドウって名前やけど、いわゆるエンドウでなしにソラマメの仲間やきんな。これ豆な。  


Posted by kazuzo at 19:04Comments(0)草や虫や小動物