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Posted by あしたさぬき.JP at

2008年06月30日

ザ・キングという名のイチジク

 うちには一般的な蓬莱柿いちじくの他に西洋種がちょこちょことあるんやけど、この時期に収穫できる夏果専用種のザ・キングという偉そうな名前のいちじくが熟しとったがー。


 熟しているのは中央の大きなのね。これは熟しても一般的な蓬莱柿や桝井ドーフィンのように色が変わらないんや。なので熟すタイミングがつかみづらい。今朝、ザ・キングの木のある第二いちじく園にカミキリムシのテデトールに出かけておったところたまたま熟しているのをいくつか見つけたんやがー。

 ひとつをおかんと半分こしたけど、これがうまい。甘さは蓬莱柿によく似た感じなんやけど後味がさわやかなんや。うーまーいーがー。出荷できるくらいの数の実がついたのは今年が初めてなんやけど、明日の初出荷に向けてわくわくてかてかしながらカミキリムシのテデトールを行っておった。

 そんでその帰りにキングの木を覗いてみるとこらどいや。熟れている実が全部ヒヨドリにやられとるでないかー。はがー。第二いちじく園およびその近隣には今現在鳥の餌になるようなものがないから集中砲火を浴びたんやな。急いでホームセンターに行って防鳥ネットを買ってきて、木全体にかぶせたが。しかし出荷は水曜以降に延期や。ぎゃふん…。

  
タグ :ザ・キング


Posted by kazuzo at 21:24Comments(0)いちじく

2008年06月28日

産直music

 産直市場のテーマ音楽と言えば産直サンバやけど、産地直送音楽と言えば今の日本ではHIPHOPなんかのー。田舎都会に関わらず、日本全国いろんなとこのMCやDJが、地域性豊かなおびただしい数のCDやMixCDをリリースしとる。

 そんなCDがいっぱい置いてある四国最後の秘境、善通寺駅前のピックアップに久しぶり(言うても一月ぶりくらい)に行ったがー。行くとたいがい店長さんと長話してしまうんやけど、今日はやんちゃ系アングラ音楽のとっても刺激的な最新事情が聞けたがー。

 アングラ音楽には2種類あると思うんやが。インテリ系アングラ音楽とやんちゃ系アングラ音楽。前者の代表は今ならいわゆる音響的即興になるんやろうけど、後者は断然HIPHOPとレゲエ。思えばピックアップに初めて行ったのは6年くらい前なんやけど、当時はインテリ系アングラ音楽の秘境やった。MAGMA(フランスのインテリ変態バンド)のCDがどーんと面出しされていてなんでこんなところにーと面食らったが。店を出たら善通寺駅の文字が吉祥寺駅に見えたよ。

 今はインテリ系からやんちゃ系の品揃えになったけど、アングラ度合いは相変わらず。それどころか日本有数のやんちゃ系アングラ音楽の情報発信基地になっとる。すごいのー。もともとインテリ系アングラ音楽を愛好するわしは、半分カルチュラルスタディーズのノリで相変わらず通っておるが。品揃えや店長さんから聞ける話からは田舎や郊外のリアルが透けて見えて大変興味深い。

 今日買ったうちの1枚は今は合併で無くなった「日本一の桃の里」山梨県旧一宮町発のHIPHOPのCD。


 元々、合併に反対する運動の中で誕生したプロジェクトだそうで、まさにHIPHOPのコミュニティミュージックぶりがここまで日本に定着したかと感じさせるものや。内容もガテン系というより田舎の素朴さとかちょっと情けない感じがいい味を出している地に足のついたもの。「ぶっちゃけ日本の2/3は田舎なんだからさ…」という最後のMCが染みるがー。

 わしはインテリ系アングラ者やけど、こういう音楽が、マスコミと関係なく日本全国の田舎から発信されている状況をとても面白く思う。まんのうからも出てこんかのー。出てくれば応援したいし、ネタに使える音源は売るほど持っているので協力したいと思う。よしゃ、ええ年こいとるけどわしがやるか!音響的農村HIPHOPという新しいジャンルを開拓や!MC百姓や!でも音響的ではやんちゃな若者に受けそうにないがー。
   
タグ :music


Posted by kazuzo at 22:10Comments(4)雑記

2008年06月27日

苔を蒔いたがー

 足の甲の化膿した傷は乾いたんやけどなんでかしらんが足の甲が全体的に膨れ上がってしもうた。あじが悪いし、長靴を履くにも一苦労。仕方ないから病院行ったら、ばい菌が回り回ってるそうでこらどいや。傷を中心に足首あたりまで包帯でぐるぐる巻きにされてしもた。なおさら長靴が履けんがー。

 そんなわけなので今日は野菜の種を播かずに苔を蒔いたがー。先日倉敷の蟲文庫田中さんがこちらにいらしたときにお土産にいただいた「まきゴケキット」で遊ぼうと言う話や。土や石や苔などなどが入っていてこれと小さな植木鉢さえあれば苔の生育が楽しめるというまったりスグレものや。


 植木鉢の底の穴に網をしいて石を敷き、その上に保水力のありそうなピートモス主体の土(そういえばピートモスも元々はミズゴケ)を入れるよ。そして苔を小さくほぐして…


 入っていたのはエゾスナゴケという苔やった。それをほぐしたものをちょっと荒めの砂状の土とまぜてさっきの土の上に置き、さらに砂状の土をかぶせるよ。できあがり。


 エゾスナゴケの説明書きもあって、「有機質の少ない砂地などに多い」と書いてある。なるほど、それでああいう土に混ぜるのね。そしてその下に湿り気を保つ保水力のある土。そして水がたまり過ぎないようにその下には石。生育条件を熟知している苔研究家ならではの逸品やがー。

 どんな苔が出てくるのかわくわくてかてかや。見知らぬ花や野菜の種を播くときよりもわくてかするよ。初めてのことは初めて度合いが強いほどわくてかするもんやな。そういえば、田中さんがお書きになったこちらの本には苔の蒔き方のみならず、食べ方まで載ってるよ。↓
  
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Posted by kazuzo at 20:16Comments(0)草や虫や小動物

2008年06月26日

果樹園では草を差別するよ

 今日は痛くて重い腰をよっこらしょと上げて、いちじく園の下草刈りをしたがー。第二いちじく園のほうはナギナタガヤとヘアリーベッチにおまかせしておるので第一園をやったが。第一いちじく園は木が寿命を迎えつつあるため2~3年のうちには野菜畑にするか田んぼに戻すきん、草生栽培を行ってないんや。

 草刈りでもじいさんでもわしとでは流儀が全然違う。じいさんは地面に草刈り機の刃を擦り付けるようにしてなんでもかんでも刈る。これはがいにえらい。まず地面に刃が当たる分、作業に力が要るし、刃の減りも早くなる。それに草という草を全部刈ってしまうから刈る面積が多くてえらい。

 わしは地面から5cmくらいのところをすーっと刈る。どうせこの季節や、擦り付けて刈っても5cm残しても生えてくるもんは生えてくる。そんで、イネ科などの強勢な雑草しか刈らない。イネ科は肥料をがいに吸うきん、おってもろたら困る。そんなイネ科雑草を5cmくらいの高さで刈るのにはもうひとつ理由があるんや。イネ科のがいな雑草の下には地を這うようにして小さな草が生えとることがある。がいなワルソのイネ科雑草を退治して小さな草の勢力拡大を促してやるんや。そしたらそのうちワルソもおらんようになる。

 小さな草はおってもかまん。肥をあんまり横取りせんしな。それに旱魃時には地表を乾燥から守り、大雨のときには土や肥料の流亡を防いでくれる。ええ子なんや。

 そういう刈り方を根気強く続けて行くと、このように果樹園にヘビイチゴの群落が現れることもある。ちょっと前まで実がなってたけど、食べてうまいもんではないがー。


 今日はクローバーの群落が育ちつつあるのを見つけた。

 4つ葉でなくても果樹園にクローバーがあるのは幸せや。マメ科やきん、土壌に窒素を供給してくれるきんな。温かく見守ってやらないかん。

 あと、野生化したニラもところどころに生えとる。これも刈ったらいかん。餃子に入れたらおいしいからや。いちじくはほぼ無農薬で育てることが出来るから、下に生えているニラもいつでも安心して食べれてええがー。
  
タグ :草刈り


Posted by kazuzo at 20:52Comments(0)いちじく

2008年06月25日

マイ箸を持つ前に

 ああ痛い。下半身のいろんなところが痛い。急性のものもあれば慢性のものもある。足の甲に傷があるのに田植え靴はいて田んぼん中に入っとったらばい菌が入ったのか化膿した。それで歩きにくいのをかばってたら股関節も痛くなった。ギャフン!

 そんなわけで、どうしてもせないかんことだけはして、それ以外は音楽を聴いたり本を読んだりしとるわけですが、最近読んだので面白かったのがこれ。


 割り箸だけでなく塗り箸も、産地を訪ねて起源から書き起こし、今本当に問題なのはなにかを丁寧に解説しているよ。マイ箸ストもこれから持とうとしている人も、マイ箸で商売しようとしている人も、これ↑を読んでその後にこれ↓を読むことをお勧めするが。


 環境問題とかロハスとかそんなに単純なものじゃないよ。感覚的に飛びつく前にいろいろ調べて考えて悩む過程が大事や。その過程をアウトソーシングしていたら単なる自己満足か流行に乗っかるだけのどちらかに終わるよ。
  
タグ :マイ箸


Posted by kazuzo at 20:47Comments(0)雑記

2008年06月24日

肥料価格爆上げでこらどいや

 今日はブロッコリーの栽培講習会やったんやけど、今年は肥料購入の取りまとめを6月中に行いたいということやった。なんでか。JAの肥料年度は7月から翌年6月までなんや。そして7月からは一気に5割くらい肥料の値段が上がる。ここ数年も1割程度ずつ上がってたけど、一気に1.5倍になるのはしんどいが。そのため、なるべく値上げ前の価格で提供したいということやった。

 しかしこれからは野菜作るのも大変や。肥料コストはたいてい総コストの1割と言われているけれども、家族経営では人件費が実質的にないきん、もっと総コストに占める比率は上がる。その肥料が爆上げされたらもうこれはこらどいやとしか言いようがないがー。

 世の中には堆肥を精出してやっとれば野菜ができると漠然と考えている人がおるかもしれんけど、そんなにうまいことはいかん。一例として今日配られた肥料設計のうち、一番肥料が少なくて済む作柄の必要肥料量(10a当たり)を挙げてみるよ。

 まずは牛糞堆肥を2トン。トンと聞くとすごいように思えるけど、これだけでは養分量が全然足らん。牛糞堆肥が含む肥料三要素である窒素・リン酸・カリの比率はものにもよるけど1%もないのが普通やきんな。たいていは0.3%とかそんなんや。しかも牛糞堆肥の肥料分は効きが遅い。堆肥というのは通常、その養分を期待するものではなくて、土をやりこうにしたりするためにやるもんや。

 そのため化成肥料をやるわけやけど、これが140kg。これには三要素が10%前後含まれとる。これを有機肥料で代用するとなると、有機肥料は高コストで肥料分は少ないから、kg当たりが倍くらいする肥料を、量も倍以上やらないかん。完全に価格転嫁できるのならやるけど、どお?

 まあでもこれからは化成肥料の爆上げで、有機肥料と化学肥料の価格差は縮まってくるんやろな。わしも庭先で精出して速効性の有機肥料であるボカシ肥を作っとるけど、とてもブロッコリーの肥料を全部賄えるほどは作れん。有機の有力な窒素源である魚かすは高いし、手軽に使える菜種油かすも最近じょんじょに値段が上がってきた。なおかつカリの確保が難しい。

 このままでは金持ちしか新鮮な野菜を食えない国になるがー。お国や農業団体はバイオエタノールとかよりも有機肥料の大規模プラントにお金を使ったほうがええがー。汚泥やら鶏糞やら安い原料で肥料を大量生産する技術は結構すぐにできそうな気がするよ。

 そうそう、鶏糞は結構肥料分が豊富なんや。採卵用鶏には餌にカルシウムをたくさん与えているから、糞にもカルシウムがいっぱい含まれとる。これからはうんこの時代や。みんなでこの歌を歌って日本の農業を考えよう!↓

  
タグ :肥料うんこ


Posted by kazuzo at 20:48Comments(0)雑記

2008年06月23日

さいあがりのつばめ

 昔々あるところに百姓のおにいさんが暮らしていました。

 ある日の夕方、おにいさんはいつものように競輪のパソコン投票でぼろかすに負けて、すさんだこころで長靴をはいて畑に出掛けようとしました。すると、納屋の入り口に小さな生き物が弱々しく羽ばたいているではないですか。



 おやおや、つばめのひなでです。巣は納屋の奥にあります。巣立とうとしてここまで飛んできたのでしょうか。ところがひなの羽ばたきは力なく、一寸ほど浮き上がってはすぐに落ちてしまいます。それでも必死で巣立とうとして出てきたのでしょう。しかしこのままでは猫に食べられてしまいます。

 心優しいおにいさんはひなを巣に戻してあげることにしました。一刻も早く巣立ちたい気持ちは分かりますが、食べられてしまってはどうしようもありません。ちなみにおにいさんは一鶴では親鳥よりひな鳥が好みです。

 

 出戻りの悲哀があるのでしょうか、隅のほうで所在無さげにしています。そこに親つばめが餌を運んできました。先ほどのひなも他のひなと同じように口を大きく開けて餌をせがんでいます。まだまだねんねなのに巣立とうとしていたのですね。まったく、さいあがりなつばめのひなです。

 おにいさんは、今日のブログネタが出来たとほくそえむとともに、明日の競輪ではつばめの恩返しがあるにちがいないと前近代的かつ都合のいいことを考えながら、畑に枝豆を播きに行きました。

 おしまい。  
タグ :エダマメ


Posted by kazuzo at 20:21Comments(2)草や虫や小動物

2008年06月22日

田植えが終わったがー

 最近の「新婚さんいらっしゃい」はおもろいな。台本を書く人が代わったのか、ここ数年の無理矢理な方言と下ネタ頼みの乱暴な本から、泣かすとこ有り、笑かすとこありの昔のような面白い本になった。これなら安心して観ておれるな。わしも出てもええという気になった。相手おらへんけど。

 そんなことはどうでもええんじゃが、昨日田植えが終わったがー。高瀬の産直サンバ隊作戦に後ろ髪を引かれながら…というかわしは基本BOSEなので後ろ髪ないんじゃが…。それはともかく雨をうまく避けながら、最後の40a強を植え終わった。

 ここ数年、うちの稲作経営会議では、おとん、わしの疎植派とじいばあ、おかんのもうちょっとようけ植えようで派がせめぎあっておる。稲は植えた本数で収穫が決まるわけじゃないきんな。いかに有効な分けつを増やすか。そのためにはいかに稲にとって快適な栽培環境を整えるかやきんな。そんで疎植にすると込み合ってない分、各自が大きくなるんや。そしてなにより苗のコストを減らすことがでける。

 それに対してもうちょっとようけ植えよう派の論理は、
1田んぼが寂しいとふが悪い
2ようけ植えとかんと間に草が生える
 というものや。

 1はお話にならんきん、無視や。2は株間が広いとそれだけ草管理もしやすくなるし、稲はどんどこ葉を増やして成長するきんすぐに草の生える余地は慣行栽培と変わらなくなるから問題がない。

 と、理屈ではこうなるんやけど、現場では結局声の大きい者が強い。最初は疎植で初めても、おかんの「もうちょっとようけ(苗を)つまめんのなー」やばあさんの「苗が余るがー」に、だんだん慣行栽培並になってくるおとんの田植え作業。うちのおとんはおなごによう逆らわんきんのー。とは言っても株間は最大限に取ってあるから、いわゆる疎植栽培と慣行栽培の中間くらいになった。まあうちにはそもそも疎植栽培用の株間が目いっぱい大きく取れる田植え機がないから、完全な疎植は無理なんやけどな。

 まあなんにせよ、田植えが終わってひと安心したがー。

  


Posted by kazuzo at 14:29Comments(6)

2008年06月20日

代掻きの残りと枝豆初収穫

 今日は午前中、まだ雨が降らないうちに代掻きの残りをやっとったがー。残していた田んぼは、去年ヘアリーベッチを播いていた部分と畑にしていた部分があって高低差が激しいんや。そやきん作業がえらいきん、今日に残しておいたんや。

 まずは田んぼに入ると段差のところにまっしぐら。ロータリーを逆転させてねるねるねるねしながら土を低いところに引っ張っていくよ。しかし、引っ張り終わってロータリーを逆転させたとたんに前方の運転席目掛けて泥水がビシャビシャと飛んでくる。しかもまだ完全に腐熟していないヘアリーベッチがロータリーに巻きついているから泥水も勢いよく飛んでくるがー。これを何十回もやっているうちに耳の穴まで泥だらけ。雨を避けた意味ないがー。こらどいや。

 そんなわけでなんとか田植え準備完了。作業終了後きれいに洗われたク~ルな男の青いトラクター。


 と思ったらロータリーカバーがまだ汚れとるでないか!なんたることや。


 今日は極早生の枝豆の初収穫もしたが。3/17に播種、だいたい90日で収穫できたが。肥料はほとんどいらんし、草抜きと中耕を1回だけ。それで畑に窒素を入れてくれるのやからなんと素晴らしいビールのお供や。しかしわしはビールにエダマメをちょっと自粛せねばならぬ。なぜならば町の健康診断で(以下略)。

  


Posted by kazuzo at 20:07Comments(0)

2008年06月19日

田んぼに肥ふって代掻きをしたがー

 午後から、週末ヒノヒカリを植える田んぼに肥料をふったがー。言うても植える40aのうち30aはレンゲとヘアリーベッチの緑肥栽培をしとるきん、ふるのは残りの10aのみ。こういう記事もあることやし、肥料は減らせるところから減らしていかんとな。

 そんで、代を掻こっかなーどうしようかなーと考えとったんやけど、明日雨が降ったら濡れながら掻くの嫌やきん、掻くことにした。そしたら雨が降り出したがー。こらどいや、ギャフン!

 このブログは百姓ブログなのにやたら自転車とかニセ科学とか読書台とかで検索されとるんやけど、農業分野で検索によるアクセスが多いのが代掻き。めんどいきん、みんな他所はどないしよんやろかと調べるんやろな。

 代掻きは、ドライブハローという専用の道具をトラクターの後ろに装着すればちゃっちゃとうまいことできるんやけど、うちにはないきん普通のロータリーでやる。しかし、そうしたら水の按配とか土の固さとかで調整しないかんのがめんどくて、いろいろ試しながらやるので、結果デコボコができる。代掻きの最大の目的は田んぼを平らにすることやのになー。

 後、田んぼを何度もトラクターで耕していると、よっぽど達者な百姓で無い限り四隅に土が盛り上がる。これも直さないかんのやけど、ロータリーを逆回転にして後ろを振り返りながらなんどもなんども土を引っ張って行ったりきたりする。これが腰に負担なんや。去年はこれが遠因となってヘルニアを再発させてしもうた。

 そんな大変で憂鬱な代掻きやけど、最近はあんまり細かいことにはこだわらず、ちゃっちゃとやるようにしとるが。トラクターの燃料費は高いし米価は安いし。そんなんやったら憂鬱になるより楽しくやらな損やが。

 ちなみにうちは二回代掻きを採用しとる。田植え10日前に掻いておいて前日か前々日にもういっぺん掻くんや。そうしたら、最初の代掻き後にコンニチワと発芽した雑草が2回目の代掻きでねるねるねるねとばかり土に練りこまれてサヨウナラ。テーテッテテー!練っておいしい2回代掻きや。  
タグ :代掻き


Posted by kazuzo at 20:27Comments(0)

2008年06月18日

コシヒカリに珪酸カリを散布したがー

♪かーんぺきな 珪酸で 作られた コシヒカリ~(Perfume「コンピューターシティ」風)

 というわけで今朝は朝露が取れた後、連休に植えたコシヒカリに珪酸カリという肥料を散布したがー。

 この肥料はコシヒカリにはやるけど、西日本の主力品種であるヒノヒカリにはやらん。なんでか。コシヒカリはヒノヒカリと違って茎がとってもやりこいんや。これは鎌で刈ってみるとよく分かる。ヒノヒカリを鎌で刈ると疲れるでー。硬くて。コシヒカリは楽チン。でも茎がやりこいということは台風なんかがきたときに稲が倒れやすい。病気にもなる。虫が口を差し込んで汁を吸いやすい。ほんとはええことなしなんや。

 そやきん茎を硬くする作用のある珪酸と、根の張りをよくするカリを散布するわけや。蒸し暑い中、20kgの散布機を背負って田んぼのぬかるみを歩くのはえらかったがー。今晩のビールはうまい。

  
タグ :コシヒカリ


Posted by kazuzo at 20:04Comments(0)

2008年06月18日

唐箕(とうみ)でそら豆を選別したがー



 最新ウェブブラウザの話題の次がこれですか。どんなブログや。

 じいさんが呼ぶのでなんぞと思ったら、とうみを引っ張り出すのを手伝ってくれということやった。壊れているのを直して干して乾燥させたそら豆を選別するのだそうや。ところが幸いなことにじいさんが壊れたと思っていたところは何年もほったらかしにしているうちにどうもなくなっとった。99%木でできとるきん、気候によって伸縮して調子が悪いときもあるんやろな。

 このとうみはじいさんが戦時中、勤労奉仕に筑豊の炭鉱に出掛けたときの報酬で買ったそうや。一部のくぎ以外ほとんど鉄が使われていないのがいかにも戦時中の道具という感じがするな。そして後に、じいさんが壊れた洗濯機から取り出したモーターとゴマを取り付けて電動にした。カスタマイズが好きなのは血筋やな。じいさんはなんにでもエンジンやモーターとゴマをつける癖があるんや。ばあさんにもエンジンとゴマをつけたらよく動くようになったけどうるさーてしゃあないがー(半分うそ)。



 この皮とごちゃまぜの乾燥そら豆が、



 こんなにけっこに選別できました。すごいのー。これでしょうゆ豆と来年の種はバッチリや。  

Posted by kazuzo at 16:17Comments(2)雑記

2008年06月18日

Firefox 3 Download Dayですよ



 わしも朝起きてすぐダウンロードして使っておりますが、速いがー。ブックマークの新機能が便利やがー。普段頻繁に使ってるアドオンに未対応のがあるのが残念やけどそのうち対応してくれるやろ。

 Firefox 3の灯というサイトで各県のダウンロード状況が見えるのやけど、今現在香川が四国で一番DL数が少ないってなんだかなーやけどなるほどなー。保守的な県民性がよく出ておりますね。PC買って最初からついとる出来合いのもんがええんやろな。みんな、もっとさいあがろうで!Firefoxはお好みに合わせて簡単にしかし便利にカスタマイズできてがいに楽しいで!ダウンロードは↓から。

Download Day - Japanese  

Posted by kazuzo at 13:26Comments(0)雑記

2008年06月17日

赤いオクラを初収穫したがー



 さすが赤いオクラやー。通常の3倍のスピードで収穫できたがー。…うそやがな。ビニールトンネルで覆って早播きしたんやが。

 豚肉で巻いて蒸焼きにして食べてみる。


 写真では肉が邪魔で確認しづらいけど、熱を加えると普通に深緑色に変わるんよね。食べてみるとこらどいや!…普通にうまい。

 この赤い色にはブルーベリーなんかで御馴染みの、抗酸化作用を持つアントシアニンを含んでい…るわけではなく、素のアントシアンや。ブロッコリーが低温に当たったりすると赤くなるのといっしょで、人体に毒にも薬にもなりまへん。

 これでは文字通り色モンでないか!果たして売れるんやろか。…ねるねるねるね的に楽しんでいただければ幸いです。テーテッテテー!


  


Posted by kazuzo at 20:01Comments(0)野菜

2008年06月16日

おかんがぎっくり腰になったがー

 昨日草抜きしよったら立ち上がれんようになって寝込んでしもうた。今日になっても治らんかったので、ええ先生がおるとの評判の整形外科に行ったらえらいこと流行っとってえらいこと時間が掛かったがー。あと、歯医者に行ったりもしとったので今日はあんまり仕事にならなんだが。

 この時期になると家族の誰かが怪我をする。去年はわしが田植えの日に苗箱を運んでいて腰をやった。その前の日に精出して身体をひねってトラクターで田んぼの高低直しをしていたために腰にダメージが蓄積しとったげな。一昨年はばあさんがこれまた田植えの日に転んで手をついて手首を折った。その前の年はじいさんが自転車ごと用水路に落ちて肋骨を折った。そのまた前の年はばあさんがバイクで転んで鎖骨をやった。

 なんか呪われた6月や。これはスピリチュアルカウンセラーに見てもらわんといかんがー。あほくさ。原因は考えたら分かる。雨が多くて滑りやすい。仕事量が増える。田植えなどでは普段使わん筋肉を使う仕事をする。以上や。

 というわけで、いつも以上に気をつけて仕事に臨まないといけないと思う次第なんや。わしも腰の調子があんまりよくないしの。腰痛体操して寝よ。  

Posted by kazuzo at 20:24Comments(0)雑記

2008年06月14日

農家ブログ、初夏のお約束

 農家ブログマニア(そんなんおるんか)にはもう見飽きたと言う方もいらっしゃるかと思いますが、一応置いておきますね。


 
 満濃池のゆる抜きが終わるとこの辺りではみな一斉に田んぼに水を張り、代掻きを始めるが。昨日から今日にかけては日中どこかしらでトラクターの音が聞こえとった。そして今週末が田植えのピーク。ほとんどの百姓が日曜に田植えを済ましてしまうよ。県やJAが、稲の高温障害回避のために下旬植えを指導しても、頑なにゆる抜き直後に田植えをするこの辺のお百姓さん。何十年も染み付いた習俗としか言いようがないねえ。指導機関は精出して指導するより、土地利用組合と協議して満濃池のゆる抜きを一週後にずらすほうが手っ取り早いと思うよ。うちは来週のんびりと植える予定やが。
 

  

Posted by kazuzo at 19:56Comments(0)雑記

2008年06月13日

晴れたら畑に豆まいて

 東京に「晴れたら空に豆まいて」っていうライブハウスがあるげなな。当方、社会通念上へんてこな音楽を愛好するもので、その辺の情報サイトを見ていたら最近よく名前を目にするようになったがー。しかし空に豆まいたらハトに食われるだけやがーと思わないでもないが。

 それはともかく、今日は梅雨明けみたいな日差しで夏晴れやったな。こうなったら日中は昼寝して朝夕モードや。都会の新聞配達少年みたいな労働時間になるよ。夕方は畑の空いているところにせっせと畝を立てて枝豆をまいとった。

 枝豆は肥料があんまり要らんくて、わりとすぐにでける。そして根粒菌と協力して空気中の窒素を畑に取り込んでくれるんや。この畑は秋には窒素を大量に食らうブロッコリーを一面に植えるから、精出して畑に窒素を入れてやらないかん。肥料もガソリン並みに値上がりしとるしな。

 そんなわけで種まきはこの前のオクラのようにつぼ蒔きしていくよ。


 3つずつ蒔いて、芽が出たら2本に間引くやり方や。豆は大きいので厚めに土をかぶせてしっかり押さえるよ。液肥をたっぷりとまいて、そして保湿のためと、鳥に豆を食べられたらはがいきん、寒冷紗を被せてでけあがり。

 7月までは畑のあちこちに枝豆をまいていく作業が続くのであった。

   
タグ :エダマメ


Posted by kazuzo at 20:37Comments(2)野菜

2008年06月12日

A.T.L.R&Maher Shalal Hash Baz

 昨日のライブが面白かったので今日はそのことを書くよ。

 田町のモア・ミュージック高松店で、香川では滅多に見られないようなライブがあったんじゃが!

 メンバーの詳細などは昨日の記事からリンクしているモア・ミュージックさんのエントリを参照して欲しいんやけど、まずは日本を代表する即興ギタリストの秋山徹次さんとノルウェーの若手管楽器奏者3人によるセッション。音の隙間の多い弱音系(という言い方はあまり使いたくないけど)の演奏かと思ったら、管楽器とギターの響きの重なり合いの美しいセット、その重なり合いの中にリリカルと言っても過言ではない秋山さんのギターが乗るセット、管楽器のボディやタンポから出す音、ブレス音などを多用して様々な音を出す…とは言っても皆さん体格がよろしいためかあんまり弱音にならず、リズムを感じられる場面も多くて楽しい音のセットとバラエティに飛んでて面白かったがー。

 Maher Shalal Hash Bazはわしの貧弱な語彙では表現できないけど、とにかく楽しかったのー。厳格な人が聞いたら怒り出すかもしれないような、リハーサルか本番か分からないようなステージだったけど、不思議と笑みしか生まれない。苦笑いじゃなくて純粋な笑みや。2才の女の子も参加していてスネアを叩いたり叩かなかったりしていたんやけど、ときどき奇跡的に音楽になっている瞬間があって、それが鳥肌が立つという感じじゃなくてこれまた楽しいという感じだったのはマヘルの生み出す空気感の賜物なんやろな。ああ、楽しかった。

 秋山さんのグループとマヘルの間にやってた地元のセッションも、ドサイケなんやけどカオシレーターや紙箱の上にタンバリンを置いただけのドラムセットがええ塩梅ののんびりとした味を出していて、瀬戸内の風土がにじみ出た、「裸のラリーズ」ならぬ「香川のラリーズ」って感じやったなー。

 ああ、楽しかった。ミュージシャンのみなさん、モア・ミュージックのみなさん、ありがとうございました。香川でこいういうライブがもっと見たいなー。見たかったら自分で呼べーというのもありやな。わしも精出していろんなこと企んでいかないかんの。  
タグ :music


Posted by kazuzo at 21:19Comments(0)雑記

2008年06月11日

赤オクラの花

 朝はネキリムシ巡回のために植えたばかりの作物が生えている畑を散歩するのやが、そうしたら早播きした赤オクラの花が咲いとった。



 花の中心部の花柱まで赤いのが特徴やなー。とにかくいろんなところが赤くなる赤オクラ。万国の労働者ネバネバせよ!って感じやな。意味分からんけど。この花は午前中しか見られないので取り急ぎアップしといて、今日はお出かけするのです。夜はAkiyama/Taxt/Lønning/ReinertsenとMaher Shalal Hash Bazのコンサート。この手の音楽が香川で聴けるのは大変珍しい。いっぱいお客さんが入るといいな。そうしたらまたあるかもしれないし。
  
タグ :オクラ


Posted by kazuzo at 09:24Comments(0)野菜

2008年06月10日

イチジクの夏果にネットをかけたがー

 今年は、普段はあんまりつかない蓬莱柿いちじくの夏果がいっぱいついているのは前に書いたけど、今日はその夏果にネットをかけたがー。なんでか。鳥に食べられるとはがいきんー。例年はせんのやけどの。



 大きめのネットなので実がようけついているところはまとめてネットをかぶせるよ。100枚のネットを用意したけどすぐに足らなくなったがー。話によると他のいちじく農家でも夏果がいっぱい生っているらしい。去年の気候の影響だったのかな。今年は7月からいちじくがまんのう町の産直「夢ハウス」にたくさん並ぶよ。フリークスのみんなは楽しみにしといてつかー。

 
 本番の秋果はまだ小指の爪くらいの大きさ。こちらは8月の終わりからね。  

Posted by kazuzo at 20:27Comments(0)いちじく