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Posted by あしたさぬき.JP at

2012年01月30日

ポッカリあいた大根の穴を少しずつ埋めてゆくんやが。

 聖護院大根が3つもクレーム返品となってしもうた。ああ。クレーム返品は数年ぶりやけど、凹む。そういえば前の時も大根やったなあ。わし根菜やっぱり下手やなあ。

 お金やなくて信頼の問題やきんな。自分の名前出して売っりょるもんやきんなおさらやが。昔小売の現場におったときのクレームとは衝撃度が全然違う。買ってくれたお客さん、本当にごめんなさい。

 2つは空洞症で、1つはス入り。



 大根はびよーんと根を深く伸ばした後にふくれていくんやけど、空洞を作ったりそれを充満さしたりを繰り返してだんだん肥えていくんやが。ところが、急にさぶくなったりすると充満されないまま空洞がでけたりする。今年は温くい後で急に冷えて乾燥したきん、その影響やろうなあ。ス入りと違って味が変わらないとはいえ空洞があったら気持ち悪いよね。ス入りのひどいのは穴が開くこともあるきん、そのように思われても仕方がない。

 空洞症も問題やけど、ス入りのほうが味にモロに影響するきん困ったもんやなあ。播いたんは10月半ばやったきん時期的にスが入るのはまだやと思ってたし、トウ立ちの気配もなかった。これもぬくい秋の後に急に寒くなったことによる生理障害っぽいなあ。理由はともあれス入り大根を出荷したこと自体がふがわるいー。ス入りは葉の付け根近くを見ることで判断できるきん、今後は油断せんようにしよう。

 その点では空洞症もやっかいやなあ。外見では分からんもんなあ。これも以前紹介した奇形野菜の一種(参照)とも言えなくもない。でも、切って小さな大根出てきたら楽しいかもしれんけど、単に空洞やったらがっかりやもんなあ。参ったなあ。叩いて音が違うほどの空洞でもなし。うーん。  
タグ :聖護院大根


Posted by kazuzo at 18:35Comments(0)野菜

2012年01月23日

今年も聖護院大根。

 ようやく聖護院大根がええ塩梅にふくれたきん、明日から夢ハウスに出すよ。



 ああ、村上義弘や川村晃司の太もものごとくふくれておる…。色は白いけどな。今年は去年播いた種の残りと、今年買った違う種屋さんの種を両方播いたんやけど、今年買ったほうが先にふくれた。同じ畝にほぼ同時に播いたんやけど地上部の様子もだいぶ違う。聖護院大根は地方野菜の代表格みたいなもんやけど、これだけメジャーで歴史があるものやきん、複数の系統があるんやろうか。あるいは比較的最近になってから種屋さんがそれぞれ改良を加えたんやろうか。もし後者だとしたらそれはすでに地方野菜と呼べるのやろうか。…まあわしは呼び名なんてどうでもよくて多様性を基本的に喜ぶほうなのでいろんな聖護院大根が出てくるのはええことやと思うけど。 もちろん食べ比べもまた楽しい。  
タグ :聖護院大根


Posted by kazuzo at 19:29Comments(0)野菜

2012年01月20日

葉にんにく作ってみたよ。

 

 今年余ったニンニク種で葉ニンニクを作ってみたんやが。この辺ではあんまり馴染みのない食材やけど、高知や沖縄ではこの時期よく食べられると聞くよ。ちゃんとニンニクの臭いがする。というかがいに臭い。そらそうか。なので肉と一緒に炒めたり中華料理にニラ感覚で使うと吉なんやないかな。個人的にはニラより歯ごたえがあって味が染み出てくる感じが好きや。炒めてラーメンに乗せてみたらいろどりよく美味しかった。



 葉ニンニクはいわゆるマイナー作物になるきん、なかなか栽培に苦労するところがあるんや。その辺りはニンニクの芽騒動のときにちょっと書いたけど(参照)、病害虫が蔓延しても使える農薬が限られとる。まあ、栽培期間が短いきんたいていはなんとかなるんやろうけどな。



 玉ニンニクと同時期にちょっと密植気味に植えて、寒くなってからはやりこう育てるためにトンネル栽培した。玉ニンニク栽培では栽培期間が長期間にわたるきん除草剤を使うことが多いけど、葉ニンニクには登録がなく使用できない。まあええかとほっといたらこの秋の温暖湿潤気候でそら草生えるわな。同時に軟弱に育ったぶん葉先もちょっと病気にやられとるけど、その辺りはビシバシとカット。農薬は結局使わなんだ。今から考えたら1回くらい銅剤使ってもよかったのかなー。

 というわけで明日から夢ハウスで販売するよ。
 

   
タグ :葉ニンニク


Posted by kazuzo at 19:10Comments(2)野菜

2012年01月19日

玄米=白米+米ぬか

 前の記事の続きなんやけどな。
 
 表題の通り、玄米を精米すると米ぬかがでる。だいたい玄米の1割くらいは米ぬかになるんやが。これが農家、特に有機の農家には大事な資材になるんや。

 米ぬかはいろいろ便利な資材やが。まずだいたい窒素を2%、リン酸を3%、カリウムを1%くらい含んどるきん肥料になる。言うても生の有機物やきん、使い方に注意しないと作物の害になるよ。そこで、油粕とか他の有機物と混ぜて水分を加えて予め発酵させて使うことが多い。このとき米ぬかはカビなんかの微生物の好物やきん、発酵を促進させる役目を担うんや。

 ほんでから、ようけ米ぬかを使うもんとしては水田の米ぬか除草があるなあ。田植えと同時、あるいは植えてすぐに、田んぼに米ぬかをまあ人によって違うけど10aあたり100kgほど散布する。そしたらさっきも書いたけど米ぬかは微生物の好物やきん、どんどん水の中で発酵・分解が進んで、その過程で水中を酸欠にしたり有機酸を出して雑草の発芽を抑える。まあでも草もいろいろ田んぼもいろいろやきん効果はバラバラやが。わしもちょっとやってみたことがある。あと、みんなが大好きなカブトエビや豊年エビがおるところにドカンと米ぬかを入れると酸欠でみんな死んじゃうきん注意な。

 さらには畑の通路に撒いてわざとにカビを発生させて、拮抗効果なんか知らんけど作物にカビによる病気を出さんようにするとか。これは自分とこの畑の性質とか気温・湿度とかをちゃんと把握してやらんと逆効果なこともあると思うな。

 ほんだきん、使い方次第やけど米ぬかはいろいろと便利なんやが。そしてなによりええのがタダっていうとこやな。道端のコイン精米の横か裏にはたいていぬかの小屋がついとって、ご自由にお取り下さいなんや。でもまあたいてい争奪戦になる。夢ハウスのコイン精米も店で玄米30kgを売ってることもあって人気なんやけど、こまめに通わないとたくさんのぬかにはお目にかかれない。

 とまあそんな事情があるわけやが。

 余談やけど反原発な人が玄米や味噌で放射線防げるとか、他にもあれこれ有象無象があるけど、そんなありふれたもんで防げたら苦労しないわけで、もしそれが本当なら別に反原発運動する必要ないことない?と疑問をいだいてしまうが。ほんとに原発無くしたかったらちゃんと勉強しまいだ。伊方原発反対してウン十年のおっさんがなんとかさんの乳酸菌で放射線防御って吹いててアホかと思ったが。ほんまに原発無くす気あるんやろうか…。あーあ、またいらんこと書いてしもうたが。  

Posted by kazuzo at 21:18Comments(2)雑記

2012年01月17日

生まれてはじめて玄米を食べた。

 

 お嫁様が玄米を食いたいと言い出したんやが。一瞬ドキっとするな。玄米食といえばマクロビオティックを連想するしな。もちろんわしのことやきん、結婚前からマクロビオティックの中二病度合いとかインチキ具合などはクドクドと言うて納得してもろうとる。単にどんな味がするか食べてみたかったんやって。そういう興味ならわしもないことはない。農家なわしにとって玄米言うたら出荷前の米やきんな。そのまま炊いて食べるものではない。個人史的に。最近、若い娘さんとかには流行っとるそうなんやけど不思議な感じ。その理由は気になるところや。

 一升だけ玄米食べてみることにした。ただし、純然たる玄米ではなく、一分づきにさせてもろた。なぜなら後述するようなリスクを回避するためや。

 そうして玄米食った。健康目的じゃなくてうまいから食うっていう知人もおるんやけど、確かに味があって好きな人は好きなんやろうな。でも白米生活35年の身には食感に違和感あるなあ。麦ごはんみたいに混ぜたらいいアクセントかもしらん。

 というわけで好奇心は満たせたよ。いつも食おうとは思わんけど。しかし世の中にはマクロビオティックの人をはじめとして健康のためにと玄米をどんどこ食う人がわりあいおる。が、一般論として特定の食べ物が健康にいいというのは眉唾だと考えていい。そこに量の概念がないきんやが。どんな食べ物にもメリットとともにリスクがある。量が過ぎればそのリスクも無視できなくなるというわけやが。毎食玄米モリモリ食うという人は以下の話を頭の片隅くらいには入れとったほうがええかもしらん。

 まずは異物混入リスク。そのため先述のように精米機を通した。そんで白米と比べた場合消化が悪い。あとはカドミウムや無機ヒ素、それとセシウムに汚染されている地域ではセシウム、それら有害な重金属がヌカに含まれる割合が多いきん、その辺の健康リスクが白米より高い。あと、よく挙げられるのは玄米のほうが残留農薬が多いという話やけど、これは無機ヒ素やカドミウムほどは気にせんでええんと違うやろうか。外側が残っとるわけやきん理屈ではそうかもしれんけど、適切に農薬を使用すればまず検出されることはないよ。
 
 そんでもまあ、そんなこともあって玄米食の人は無農薬のお米を好むよね。マクロビさんは有機・自然栽培推奨やし、お米屋さんもそうやって売り込むこともある。でもみんながみんな玄米食やっちゃうと有機農家が困るかもしれんのやが。続く。  
タグ :玄米


Posted by kazuzo at 19:36Comments(0)雑記

2012年01月09日

満濃池リレーマラソンに行ってきたが~。

 言うても応援やけどな。わしは走るのは大の苦手や。自慢やないけど膝も腰もあんまりようないし。というわけで代わりと言ってはなんですが、自転車で行ってきた。

 国営まんのう公園の西口の、料金所まで2.4kmある坂を登るのは10年ぶりやが。えらかったけどなんとか足をつかずに登れた。そしてリレーマラソン会場。



 まんのう公園に来たのはその10年前の半分もオープンしてないとき以来やったんやけど、すごい公園になったもんやなあ。今日はリレーマラソンがあるきん使えんかったんやけど、サイクリングコースは4.5kmもあるとか。がいななあ。

 応援される対象↓


 わしと同じ自転車人なのによく頑張りました。

 満濃池の周辺には国営から町営までいっぱい公園があるんやけど、今度は県営の森林公園で催しがあるよ(参照)。剪定とガーデニングの講習会やが。冬の森林公園はしんしんとして気持ちがいいよ。

 公園群の中心に鎮座する我らが満濃池。今年は水がようけある。
  

Posted by kazuzo at 21:10Comments(0)雑記

2012年01月07日

白菜なら売るほどあるよ。

 世間では野菜が高いらしいんやけど、夢ハウスでは白菜絶賛大安売り中。初売りのときはまだ白菜少なかったんやけど、どんどん溜まってきたよ。なんとて白菜はみんな作るきんな。大きいのでも200円くらい。1玉が。そんなわけでお手頃サイズのうちのミニ白菜なんかは100円前後になってしまう。うえーん。



 冬の直売所では大根と白菜はとにかく安い。みんな秋になったら宗教儀式かのごとくこの2つだけは種播くきんな。みんな精出して鍋してつかよ。

 あと今の出し物といたしましてはサラダ水菜とルッコラ。


 よく直売所野菜の成功例としてサラダセットみたいなんが挙げられてるけど、身近でうまいこと行ったの見たことない。そんなわけで同じコンテナに別の袋でセットして売ってるよ。相乗効果は感じる。出来合いの提案型よりもリバタリアンパターナリズム。なんちゃって。ただ、明日のルッコラは寒さに当たりすぎてちょっとこわい(かたい)かも。炒め物かおひたしが吉かな。次の火曜からは後に播いたのを採るきんやりこいよ。

 以上、宣伝乙でした>わし。  
タグ :夢ハウス


Posted by kazuzo at 20:10Comments(2)産直

2012年01月03日

ブロッコリーを初収穫。

 あけましてそれなりにおめでとうございます。

 なんとか三が日のうちに更新できたがー。年末は野菜の出荷をほとんどストップしてひたすらお正月の花を夢ハウスに出荷しよった。なんとて去年は小菊作りすぎて野菜を出荷する余裕がなかったんやが。作り過ぎなので売らんといかんきん、もちろん例年より安くした。おかげさまで過去最高の数量を売ることができたが。あんな年やっただけにお正月の花をたくさん供給できてうれしい。

 そんで年が開けて今日がはじめての収獲&出荷。夢ハウスの初売りは5日やけど、市場は先に開くきんブロッコリーを採った。



 4日ぶりの収獲なのにあんまり大きくなってない。なんとて低温と旱魃。元旦にお年玉程度の雨もろたけど、ミニ四駆買って終わりくらい。おかげで相場は12月頭の倍くらいになってます。さーせん。

 

 こういうときは、最終手段として危険はあるものの用水路の水を畑に引きこんでやるとええんやけど、例年この時期は用水路にたいてい水が流れてない上に今年は何十年かぶりの水路大改修でご覧のとおりなんやが。



 井戸の水もあんまり出ない。八方塞がりでござるよ。明日の晩に雨か雪の予報があるきんそれに期待するしかないねえ。これが雨の降らない香川の農業の現実なんや。ちなみに早明浦ダムの農業用水は6月半ば~9月半ばまで、すなわち稲の時期しかくれんきんな。これもちょっと今の気候に合うてないような気がするよ。昨今の温暖化で高温による稲の登熟不良が問題になっとるやろ。香川なんか最近ずっと一等米比率がダントツのべこやが。せめて9月いっぱいまで田んぼに水入れて冷やしてやればちょっとはマシになるんと違うやろうかなあ。

 というわけでおてんとうさまのご機嫌とりで気が気でないお正月なんやが。 
   


Posted by kazuzo at 12:25Comments(0)野菜