2012年09月11日

秋-It's a Ballad

 昨日の晩の雷雨はがいなかったなー。植えたばっかりのブロッコリー畑、今から植えるブロッコリー畑がみんな水浸し。

秋-Its a Ballad
秋-Its a Ballad

 上のは朝の、下のは別の畑の夕方の写真。ちょっと大きくて排水が難しい上に水はけが悪い畑だと夕方でもまだ水が引かない。でも昨日急いで畝立てといてよかったな。金曜日あたりに植える予定なんやけど、畝立ってなかったら一週間は延期になるところやが。

 午前中いっぱい畑の排水にかかりきりになって、昼飯食いながら新聞読んでたら観音寺で雨乞い踊りの記事(参照)。ちょっと頑張りすぎやでみんな。

 それを読んでて思ったんやけどな。香川には雨乞い踊りや念仏踊りが一番古いものは菅原道真公の時代からいっぱいあるんやけど、そんな大昔の雨乞い踊りって、毎年やってたんかなあ。同じ日にやってたんかなあ。香川でもまれに雨いらんっていうくらい降る年もあるきんな。それに香川の急峻で浅い山は大雨によってすぐ鉄砲水を発生させる。土器川なんて今は大きな堤防と河原が整備されて大人しくしとるけど、昔は暴れまわっとったきんな。大水があれば昔やったらすぐ家も流されるやろう。人も死ぬやろう。そんな後に雨乞い踊りやるのって気まずいよな。

 雨乞い踊りには呪術的意味合いと儀式的意味合いが不可分に結びついとったんやろうけど、どちらの意味合いが強いかにもよるよな。今のは儀式的意味合いとあと保存の意味が一番強いのかな。保存のためには毎年決まった時期にやるのがええんやろうけど、雨がようけ降りよるときにやってもしらけんのかな。そんなこと考えるのは百姓だけか。いや、土建屋さんなんかも困るよな。ふーむ。

 ちょっと話は違うけど、満濃池のゆるぬきと豊稔池のゆるぬきの話。満濃池のゆるぬきは毎年日が決まっとる。何年か前まで6月13日やったけど今は15日。なんで少し後にずらしたかというと田植えを後にずらすことを促して近年問題になっとる稲の高温障害を和らげようという意図やが。でも2日くらいでは効果ないっぽい。このころにはもう香川用水の農業用水がもうきとるしな。豊稔池のゆるぬきは日が決まってないんな。下流の池の水位を見ながら決める。水を大事に使うためやが。こっちのほうが百姓としては納得がいくなあ。でも儀式としては日が決まっとったほうが都合がええんやろうな。来賓の偉い人の予定もあるしな。

 どうやろうか。雨乞い踊りもその年の気候に合わせてやったらわしはそっちのほうがテンション上がるなあ。今の時代でも気候に大いに左右される職業の人なんて少数派なんは分かっとるんやけど、な。伝承、It's a Balladやけど、それをより伝承らしくするための演出として日照りを利用するという考え方もあるんやないかな。

 タイトルは男闘呼組のヒット曲の名をなんとなくもろた。



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