2012年07月11日
わしはこいつを食わねばならぬ。
スイートコーンを夢ハウスに毎朝出っしょんやけどな。スイートコーンにはアワノメイガという害虫がよいよ困る。メイガ類の常として茎に入って中を食う。それだけやなしに実の中にまで入って食う。実に入ったら市場出荷ではものにならん。直売所では食害部分を丁寧に除去して安く買うてもらいよる。それにしても、はがいはがいまじはがい。こんなんにされるんやが。
虫に食害されると見栄えが悪くなったり気持ち悪いだけでなしにな、食害部分が腐敗したりする。人間に悪影響のあるカビなんかが生えたらどうしよう。それは食品衛生的にも困るよな。2回ほどイモムシだけを殺すBT剤を散布したけどこれだけ雨が多くては効きが悪い。
----------------------注意!ここからイモムシ画像がっつり世界です!---------------------------------------
日曜の朝、実から出てきたアワノメイガは丸々と太ってでかかった。もちろん実は食い荒らされとる。腹立つ。わしは朝飯も食わずに仕事して腹減っとるのに。わしも丸々と太っとるけどそれは棚に上げておく。ムクムクと、わしはこいつを食わねばならぬという思いが頭の中に起き上がってきた。前にも書いたけど(参照)、去年くらいから昆虫食について興味があって、いろいろ調べとる。でも元々昆虫食文化の希薄な土地柄、わしも虫を食べた記憶なんぞない。わし、おとっちゃまやきんな、なかなか虫を食うふんぎりがつかずに、最近ようやくいろんな理屈をつけて、今年はミナミアオカメムシを食ってやろうと決心したところや。ところが、この虫食いに対する不意に湧いた衝動はどいや。イナゴなどの農業害虫を最初に食った人々もこんな感情に突き動かされたんやろうか。あるいは、こいつが丸々と太って、最高の美味とされるテッポウムシに似ていたからかもしれぬ。とにかくわしはこいつを食うんやが!
残念ながら出荷に行ってる間にこいつには逃げられてしもうた。地グモに横取りされたのかも知らん。しかし、こいつを食いたいという気持ちは収まらないんやが。
昨日もアワノメイガに食われた実があって、今度は2匹を確保できた。今度は逃げられないようにカップに入れてラップで蓋をする。しかしラップを食い破って危うく逃げられるところやった。糞をひり出したきん、そろそろやるか…。
さて、こいつを食らう。どうやって食おう。衝動的にとは言え、寄生虫や微生物のリスクくらいは考える余裕はあるので加熱することにする。シンプルにフライパンで炒ろうと思ったらフライパンの使用を拒否された。あとから考えたらフライパンにアルミホイルを敷けばよかったんやけど、料理の心得がないきん、オーブントースターの使用を思いついた。これが間違いのもとやったんやなあ。
アルミホイルの端を立てて二匹のアワノメイガを乗せ、トースターにセット。そしてグイっとつまみを回す。しばらくドアを開けて見ていたんやけど、下から熱気が上がってくると、イモムシとは思えないものすごい勢いでこちらに向かって逃げてくる二匹。ああ、これが命をいただくということなんやなあ。端をもっと高く立ててドアを閉めた。
しばらくするといい匂いがしてきた。それが次の瞬間焦げ臭さに変わった。しまった!なんでこんな小さなものを焼くのに3分もセットしてんの。
わしは食べ物を残さないことを信条としとる。そうやって生き物をいただくという業を取っとるつもりやが。真っ黒焦げを先にいただく。持つと軽い。口に入れても炭の味しかしない。もうひとつも口に入れる。大きくは変わらない。美味しく食べてあげられんですまぬ。ああ。今度は美味しく食べるきん許してな。
虫に食害されると見栄えが悪くなったり気持ち悪いだけでなしにな、食害部分が腐敗したりする。人間に悪影響のあるカビなんかが生えたらどうしよう。それは食品衛生的にも困るよな。2回ほどイモムシだけを殺すBT剤を散布したけどこれだけ雨が多くては効きが悪い。
----------------------注意!ここからイモムシ画像がっつり世界です!---------------------------------------
日曜の朝、実から出てきたアワノメイガは丸々と太ってでかかった。もちろん実は食い荒らされとる。腹立つ。わしは朝飯も食わずに仕事して腹減っとるのに。わしも丸々と太っとるけどそれは棚に上げておく。ムクムクと、わしはこいつを食わねばならぬという思いが頭の中に起き上がってきた。前にも書いたけど(参照)、去年くらいから昆虫食について興味があって、いろいろ調べとる。でも元々昆虫食文化の希薄な土地柄、わしも虫を食べた記憶なんぞない。わし、おとっちゃまやきんな、なかなか虫を食うふんぎりがつかずに、最近ようやくいろんな理屈をつけて、今年はミナミアオカメムシを食ってやろうと決心したところや。ところが、この虫食いに対する不意に湧いた衝動はどいや。イナゴなどの農業害虫を最初に食った人々もこんな感情に突き動かされたんやろうか。あるいは、こいつが丸々と太って、最高の美味とされるテッポウムシに似ていたからかもしれぬ。とにかくわしはこいつを食うんやが!
残念ながら出荷に行ってる間にこいつには逃げられてしもうた。地グモに横取りされたのかも知らん。しかし、こいつを食いたいという気持ちは収まらないんやが。
昨日もアワノメイガに食われた実があって、今度は2匹を確保できた。今度は逃げられないようにカップに入れてラップで蓋をする。しかしラップを食い破って危うく逃げられるところやった。糞をひり出したきん、そろそろやるか…。
さて、こいつを食らう。どうやって食おう。衝動的にとは言え、寄生虫や微生物のリスクくらいは考える余裕はあるので加熱することにする。シンプルにフライパンで炒ろうと思ったらフライパンの使用を拒否された。あとから考えたらフライパンにアルミホイルを敷けばよかったんやけど、料理の心得がないきん、オーブントースターの使用を思いついた。これが間違いのもとやったんやなあ。
アルミホイルの端を立てて二匹のアワノメイガを乗せ、トースターにセット。そしてグイっとつまみを回す。しばらくドアを開けて見ていたんやけど、下から熱気が上がってくると、イモムシとは思えないものすごい勢いでこちらに向かって逃げてくる二匹。ああ、これが命をいただくということなんやなあ。端をもっと高く立ててドアを閉めた。
しばらくするといい匂いがしてきた。それが次の瞬間焦げ臭さに変わった。しまった!なんでこんな小さなものを焼くのに3分もセットしてんの。
わしは食べ物を残さないことを信条としとる。そうやって生き物をいただくという業を取っとるつもりやが。真っ黒焦げを先にいただく。持つと軽い。口に入れても炭の味しかしない。もうひとつも口に入れる。大きくは変わらない。美味しく食べてあげられんですまぬ。ああ。今度は美味しく食べるきん許してな。
Posted by kazuzo at 19:38│Comments(0)
│草や虫や小動物