2011年10月04日

ブロッコリー&アオムシ同時作の夢

 今日でなんとか今年のブロッコリーを植え終わったがー。最初のはだいぶ台風にやられたけど、あとはまずまず順調に育っとる。これでようやく他の秋野菜の種播きやら定植に取り掛かれるが。直売所向けの野菜は10月過ぎてから植える。なぜかというと夢ハウスの生産者エリアは琴南の山奥から丸亀との境目まで広がっとるっけど、一番温暖な平野のうちんくのほうは遅くまで植えられるきん、冬の年明け以降を担当すれば品目を切らさずに済むきんや。わざわざ早く作って山手のほうと競合する必要もない。

 ところでやけど最近こんな本を読んだ。

虫食む人々の暮らし (NHKブックス)
野中 健一
日本放送出版協会
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 日本を含む世界中の昆虫食文化をゲテモノ興味ではなく、生活に根ざしたものとして紹介した本やが。おもっしょい。この本によると、日本全国でもかつて昆虫食文化があったり今でもあったりする。そんな分布図をみよったんやけど、香川県は昆虫食文化が少ない部類に入るんやな。ハチ(のたぶん幼虫)を食べる習慣があるだけやが。隣の愛媛県ではハチの他にもイモムシやカイコやイナゴやバッタを食べるそう。

 これはなんでやろうな。昆虫食は必ずしも救荒食物というわけではないから香川県が他の食べ物に満ち溢れていたというわけではなさそうや。うーん。

 今から香川県で昆虫食文化を展開しようとしたらどうすればええやろか。里山は少なくなってしまったきんな、作物に集まる虫を食べることになるんやろうか。美味いと評判のカミキリムシの幼虫「テッポウムシ」は特産のみかんやいちじくの木の幹の中におる。臭いけど珍味であるというカメムシは、割と大きなミナミアオカメムシが最近斑点米を作ることで問題視されとるな。これは秋になると畑や田んぼそこら中におる。あとはブロッコリーやキャベツ、レタスなんかの葉物野菜につくイモムシかな。

 ブロッコリーにつくアオムシやハスモンヨトウなんかのイモムシを昆虫業者が採ってくれたら楽でいいなー。百姓も昆虫業者もええことばっかりやが。自分で採って直売所で売っても楽しいかもしれない。今までテデトール→アシデフームやったんが、テデトール→シオユデスール→アマカラクニコームとなるわけや。

 そうそう、こっちの本には和洋中といろんな創作昆虫料理がいっぱい淡々と紹介されていてなんだかすごいよ。↓

楽しい昆虫料理
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タグ :昆虫食

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