2014年05月30日

A Young Person's Guide to Young Corn

 ヤングコーン。ええ響きやな。ベビーコーンともいうけど、ヤングコーンがええな。ベビーリーフはベビーリーフでええと思うんやけど、コーンはヤングがええな。なんとなくやけど。甘酸っぱい感じがな。剣道部の部室の臭いとか連想…したらいややな。食べ物やしな。

 そんなわけで、明日からヤングコーンを夢ハウスに出すんやけどなー。きっかけ。つい最近、フェニックス顆粒水和剤がとうもろこしとヤングコーンに登録されたきん、よーしそれならやっちゃおっかなーと。今まではヤングコーンとコーンの両方に登録のあるアワノメイガを叩けそうな殺虫剤はBT剤しかなかったきんな。BT剤ってそりゃイモムシ以外の生き物に対する安全性は抜群でええんやけど、なんとて紫外線ですぐ分解してしまうきん、コーンを守ろうと思ったら何度もかけないかん。アワノメイガは茎や実の中に潜るきん、隙を見せたらごじゃはげなんな。

 フェニックスも負けず劣らずイモムシしか殺さないいい剤。それがわざわざヤングコーンなんていう市場規模のちっちゃなとこに登録してくれたんやきん、これを粋に感じたりもするんよ。登録の事情はわからんけど、どっかの意欲的な産地が持ちかけて安全性試験や効果試験に協力したんかもしらん。

 ただフェニックスはどうやら虫が抵抗性をつけやすいかもしらんのな。まだ発売から5年くらいしか経ってないんやけど、コナガとかハマキムシとかで…。まあアワノメイガは大丈夫やと思うんやけど、念のため連用は避けてBT剤も使う。

 ここで農薬登録の難しい話。同じ作物でも収穫部位や時期が違ったら農薬登録が違うことがあるんな。そんなわけで、スイートコーンとヤングコーンを両方取ろうと思ったら、BT剤を選択する場合、「とうもろこし」or「未成熟とうもろこし」orその上位分類の「雑穀類」、と「ヤングコーン」orその上位分類の「野菜類」の両方に登録が要る。BT剤とひとことにゆってもバチルス菌の株種がによって叩けるイモムシが微妙に違うきん難儀なんやけど、とうもろこしのアワノメイガで登録があればまあアワノメイガが得意ですってゆってるようなもんやきん大丈夫(BT剤としては)。ヤングコーン出荷してやろーっていうナウなヤングがおったら、BT剤ってこんだけあるんやけど、条件の合うのを見つけてみてつかな。わしはそのうち2剤を用意しとる。

 そんでBT剤散布して一週間、そろそろフェニックスの出番かなーと思いよったらもうヤングコーンでけとった。

A Young Persons Guide to Young Corn

 これの上のやつはスイートコーンとして出荷するぶん。2本目をヤングコーンにする。まだ小さくて茎に密着しとるきん取りにくい。勢い良くもいでもうたら茎に傷がいってしまうかもしれんきん、ハサミで丁寧にとらないかん。、


A Young Persons Guide to Young Corn

A Young Persons Guide to Young Corn

 うむむ、もうアワノメイガ入っとる。こんなふうに雄穂から茎を降りてきて実に入ろうとするんや。そやきん、雄穂も受粉が進んだらカットしてやったりしてアワノメイガの侵入を防ぐ。

A Young Persons Guide to Young Corn

 とりあえずホイルにくるんで焼いてみた。ほのかに甘くて美味い。新鮮なのは缶詰のやつとはやっぱり違うなあ。

A Young Persons Guide to Young Corn

 そんな話を書いた冊子を調子に乗って頒布しとるのでよかったら手にとってみてつかなー。






同じカテゴリー(野菜)の記事画像
ポスト新年
ガッタガッタ作型(2)
『明後日農業』6月号品種特集より「端境期を狙うブロッコリー品種は趣味で選べ」
オクラダンジョン飯
微妙なる畑に立ちて
神々の誤発注
同じカテゴリー(野菜)の記事
 ポスト新年 (2017-01-28 16:29)
 ガッタガッタ作型(2) (2016-05-22 23:16)
 ガッタガッタ作型(1) (2016-05-05 22:56)
 『明後日農業』6月号品種特集より「端境期を狙うブロッコリー品種は趣味で選べ」 (2016-04-21 22:16)
 オクラダンジョン飯 (2015-10-08 23:16)
 微妙なる畑に立ちて (2015-05-26 22:44)

上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
A Young Person's Guide to Young Corn
    コメント(0)