2009年11月05日

セイタカアワダチソウの憂鬱

セイタカアワダチソウの憂鬱

 うちの第三ブロッコリー畑から眺めた隣の耕作放棄地の様子。奥のほうだけセイタカアワダチソウが見事に群生しとる。

 耕作放棄地言うても物知り顔のブロガーや学者先生がお好きな転用期待地なんかと違うで。ひとっつも道路に面してなくてトラクターでさえ入るのに難儀する(元)畑や。

 なんでセイタカアワダチソウが奥のほうだけなのかというと、おじいさんが毎日のようにせっせと鎌で草刈してるけど、草の生えるスピードのほうが速いので奥のほうまで手が回らずに、こうなってしまったんや。

 セイタカアワダチソウはだいたいほったらかしにして5年くらいするとその(元)畑の植物相を支配する。セイタカアワダチソウには強力なアレロパシー効果があって、他の草を駆逐してしまうんや。そしてそれからまた何年かするとセイタカアワダチソウ自体もアレロパシーにやられて、遂にはごっつい木みたいなのしか生えなくなる。こうなると畑に戻すのは非常に難儀や。

 セイタカアワダチソウは外来植物やけど、人間が切り開いた畑を森に戻す自然の作用を早めとるわけや。そやきん、百姓にしてみれば非常に忌まわしい草やが。種が飛んでくるのか、時々果樹園の中に生えていることがある。ナギナタガヤの絨毯の下からでも平気な顔をして出てくるそれを、わしは憎しみのような悲しみのような畏怖のようなよく分からん感情でもって刈り払う。

 外来生物やきん全部悪いという二分法は採らないけど、セイタカアワダチソウは、恐い。



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