2011年04月21日

カラスノエンドウ大勝利

 わしは春の草が好きや。畑野菜の生育の邪魔をするスズメノテッポウやペンペン草ですら愛おしい。気温の上昇とともに日に日に大きくなっていく姿がなんというか生命のダイナミズムを伝えてくれるよね。そう思わん?

 春の草は大事にしたらええこともある。というか果樹園に春の草の種を買ってきてわざわざ播くことすらある。うちのいちじく園では第二いちじく園にナギナタガヤとヘアリーベッチ、第三新いちじく園にナギナタガヤを導入しとるんや。両方共、暑くなって枯れると地面をべったり覆って果樹の生育や作業の邪魔になる夏草を抑えてくれる。

 ところがどいや、今年の第二いちじく園は様子が違う。なんとほぼ一面カラスノエンドウが覆い尽くしてしもうたがな。年々そういう傾向にあったけど、今年一気に制圧してしもうた。

カラスノエンドウ大勝利

カラスノエンドウ大勝利

 ヘアリーベッチは隅のほうに追いやられたし、ナギナタガヤは見る影もない。あとはスズメノエンドウとイネ科雑草がチョボチョボ生えてるくらいやな。

 これはヘアリーベッチ。
カラスノエンドウ大勝利
 
 ヘアリーベッチを導入する理由というのは、先ほど書いた夏草を抑えるという理由の他に、マメ科特有の根粒菌による作用で土壌に窒素を供給するというのもある。奇跡のなんたらでリンゴ園に大豆を播いたという例を見た人もいるかもね。

 カラスノエンドウも名前のとおりマメ科で窒素固定を行うし、ヘアリーベッチほどの草量はないけど夏草をそこそこ抑えてくれる。そんなわけでまあええかと考えている次第や。これだけカラスノエンドウがほこったら夏の追肥は必要ないかもね。様子を見ながらやけど、ちょっと楽しみな感じだよ。

カラスノエンドウ大勝利

 



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この記事へのコメント
スズメノエンドウというのもあるんですね。
ちょっとググってみたのですが、もしかしたら、私の中ではスズメノエンドウもカラスノエンドウもいっしょくたにしているかもしれません。
Posted by 姫大鍬形 at 2011年04月23日 00:02
スズメノエンドウのほうが全体的に小さくて葉も細く、可憐な感じですね。カラス~に比べてあまり見ない印象です。
Posted by kazuzokazuzo at 2011年04月24日 16:14
エントリーを拝見しながら思い出しました。スナップえんどうを植えたはずの我が家の60*90菜園(笑)にはカラスノエンドウが我が物顔で・・・(涙)ゴールデンウィーク明けには緑肥にしてやる!
Posted by うにゃ at 2011年04月25日 22:42
なんだかここ2~3年カラスノエンドウやスズメノエンドウが増えたような気がしますよ。できる種の数からしてそんなに繁殖力あるとは思えないんですけどなんでやろ。
Posted by kazuzokazuzo at 2011年04月27日 17:20
面積も増えてそうですが、イキイキ度が高いように感じられるので、環境でしょうか。温暖化?ゲリラ雨&干魃?が性に合うてるのでしょうか。 
Posted by うにゃ at 2011年04月27日 22:13
あー、それは感じますね。カラスノエンドウにつく根粒菌が活性化する要因でもあるのかなあ。
Posted by kazuzokazuzo at 2011年04月28日 22:43
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