まんのうをたがやす百姓のBlog

　NYでは最近、近郊の農家が街中にやってきて生鮮物を売るグリーンマーケットが盛んなんやけど、それをちょっと視察してきたよ。行ったのは中でも最大規模のユニオンスクエアのグリーンマーケット。

　いくつもの路線が乗り入れる地下鉄の駅を出ると公園があって、テントがいっぱい。テントの背後にはでかいトラックがいっぱい止まってる。日本の軽トラ市とはやっぱりスケールが違うがー。

　時期的なものかリンゴが多くて野菜は少なめ。花はいっぱいあったよ。隅っこのほうやけど、自分で描いた絵画を売ってる人なんかもいて、ええなーと思った。








　少ない野菜のテントには、veganだのorganicだのそういった文字が並ぶよ。うえええ。でも以前聞いた話ではアメリカのオーガニックの基準では鉱物由来の肥料を使えるそうなので、リンやカリウムに関しては日本の化学肥料とほぼ同じものが使えるんじゃないかな。かくのごとくオーガニックの基準は国によって違う。文字に踊らされるのが好きな人は注意だよ。

　面白かったのは、葉物野菜のテントで、野菜みんなトウが立っとるんやが。しかもちゃんと売れよる。アメリカではトウ立ちしてても売り物になるんかー。日本の商慣習ではアウトなんやけど、日が長くなるこの時期、すぐトウが立っちゃうからもったいないないんよね。これは見習ってもいいかもしれないと思った。あと、水菜を"MIZUNA"として売ってたよ。水菜はわしも大好きでよく作るのでちょっとうれしかったが。

　リンゴはフジやむつなどの品種もあったが。でもそういった品種でもやっぱり日本のものより小ぶり。これはどこで違いがでたんやろうな。流通か栽培方法か。でもリンゴ農家から買ったアップルサイダーはちょう美味しかったよ。

　朝行ったんやけど、ちょうど出勤途上の人がマーケットでパンなんかを買って食べてて、非常に盛り上がってたがー。日本も最近都市部のマルシェが始まったりしているけど、うまく定着していくといいな。


　アメリカにはアレがないのでいつものオチはありません。