まんのうをたがやす百姓のBlog

　嵐にはならんで、マルチも無事やったが。どうやらこの時間軸ではまどk(もおええ)。

　雨もあんまり降らんかったきんさっそく作業する。まずは麦を播いたが。食べる麦でなしに畑するんに役に立つ麦。

　麦一つ目。ヘイオーツ。



　袋がネットでよく見るタイプのやつと違うんやけど、どうやらこれは飼料用。たぶん中身も値段も同じやけどな。府県では普通に「ヘイオーツつか」というと飼料用になるとか。緑肥に使う場合は「緑肥用ヘイオーツつか」と言わないかんげな。緑肥用の袋には10～15kg播けと書いてあるけど、飼料用では4～6kgとある。

　ヘイオーツはえん麦の一種なんやけど、いろんな機能を持つマルチプレイヤーなんや。線虫や様々な病気を抑止し、もちろん緑肥として粗大有機物の供給にもなる。わしが期待するのはアブラナ科の大敵根こぶ病を発生させるネコブカビを減らすことと緑肥効果。それと作物と作物の間に置くことによって農薬のドリフトを防ぐ効果も。ネコブカビは普段休眠しとるんやけど、アブラナ科の根を見つけると発芽して取り付いて根にどえらい悪さをする。ところがアブラナ科でもないのに(ムギやきんイネ科やな)ヘイオーツの根には誘われて発芽する。ところがアブラナ科でないきんやっぱり取り付けない。発芽した遊走子は弱いきん、オロオロしとる間に死んでしまうというわけやが。

　はじめて使うんやけど、今日は畑の根こぶ病が一番ひどく出る場所とマクラの部分に播いてみた。左側が稲で右側がオクラやきん、その間に播く。ここがいつも病気がひどいんやが。



　
　麦2つ目　マルチ大麦てまいらず



　これはオクラとスイートコーンの畝の間の溝に播く。どんなええことがあるか。まず雑草を抑える。生えとる間もそうやけど、暑くなると穂を出す前にべったり枯れて土を覆ってしまうんや。そしてこの麦にはアブラムシがつく。麦につくアブラムシはムギクビレアブラムシ。それを食べたり寄生主にするために天敵たちがやってくる。その天敵たちが、「あんだ～、こっちにもアブラムシおるでないか」と、オクラやスイートコーンのアブラムシもやっつけてくれるんやが。便利やな。

　この２つのムギは病気や虫や草を抑えてくれるきん、農薬代やそれを散布する手間を減らしてくれるんや。とはいえ種もタダではくれないし、播いたり覆土したりする手間はかかるきん、たいした効果はないかもしれん。でも、おいしいケーキと紅茶のお代、そしてそれを頂く時間くらいはわしらにくれるんとちがうかな。ムギは頼りになるんや。そうそう、ヘイオーツはたくあんの原料になるダイコンの大敵である線虫もやっつけてくれるんやで。

　
　あ、オチの後でなんやけど、スイートコーンも播いた。今年はこの品種からスタート。スイートコーンの種まきは5月中頃まで続くよ。