2009年04月28日

ルッコラにもキラレ(アブラムシ)

 ルッコラの双葉がちょっと巻き気味やなーと思ったら葉裏にキラレがいっぱいおった。うげえ。

ルッコラにもキラレ(アブラムシ)

 ルッコラはキラレ地獄のソラマメの横で育ててるんやけど、これはソラマメにつくキラレとは違うキラレ。

 ソラマメのキラレ(ソラマメヒゲナガアブラムシ)はこんなん。↓
ルッコラにもキラレ(アブラムシ)

 ルッコラについてるのはベタなワタアブラムシかな。

 さて、そこで昨日もちょっと触れたデンプン剤の登場ですよ。デンドンデンドンデンドンデンドン。
ルッコラにもキラレ(アブラムシ)

 ところでルッコラはまだ新しい野菜やきん登録農薬が少ない。これは新しい野菜や珍しい野菜(マイナー作物と呼ばれる)の産地では結構な問題なんや。使える農薬が少ないということは、気候なんかの影響で虫が大発生した際に困ったことになる。使える農薬の使用制限回数を使い果たしても虫がおったらどうするか。

1.諦める。
 以前まんのう町ではとあるマイナー作物を産地化しようとする試みがあったんやけど、結局虫に農薬が追いつかずにだめになった。

2.その作物に登録のない農薬や回数制限を越えた農薬を使う。
 ダメ!絶対ダメ!せっかく育てた作物をむざむざと虫に食われたくない気持ちは分からなくもないけど、農薬取締法違反の上に、残留農薬で出荷停止になれば産地の評判台無し。悲しいかな、数年前香川県の産地でもとあるマイナー作物で残留農薬が問題になったよね。 

3.農薬じゃないけど農薬的な資材を使う。またはオカルトに走る。
 農薬登録されていないけど虫を駆除するようなことを書いてある資材がある。そういうものは農薬取締法違反の疑いがあったり、こっそり農薬成分を入れてたりすることがあるきん避けたほうが無難や。あと、ナントカ活性液のたぐいも…効けばいいですね(棒読み)。 

 そもそもなんでマイナー作物に登録農薬が少ないかと言えば、これは農薬メーカーの商売上の理由による。マイナー作物と言えども登録を得ようと思えば莫大なコストを掛けて試験をせないかん。ところが登録を得たところでマイナー作物やきん、売上げにはあんまりつながらない。コストに見合わないんや。でも、これは誰が悪いとかじゃないよね。国の登録制度は消費者や作物の安全のために必要やし、農薬メーカーも食うていかないかんし。

 話をデンプン剤に戻すけど、これは使うのに便利な薬なんや。アブラムシ、ハダニ類に対する登録は「野菜類」となっとるきん、野菜やったらなんにでも使えて使用制限もない。だって、身も蓋もないことを言えばこれ、水溶き片栗粉やきんな。もちろん、窒息による殺虫効果を最大限高めるように、また作物に薬害が出たり薬剤が沈殿しないように精出して研究して調整してあるんやろうけど。

 そんなわけで、ネット上の粘着くんは嫌われるけど、農薬の粘着くんはとってもいいやつや。物理的に窒息させる薬やきん、葉裏におる虫にまで直接かかるようにせないかんのが大変と言えば大変なんやけどな。今日も地べたに這いつくばるようにしてキラレと対決したがー。



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